内容説明
人工知能では従来の基礎的な内容から複雑系などの話題を、人工生命では基本的な考え方から生物指向型計算と最適化手法の応用的な部分を解説。さらに人工生命の合成生物学についても詳述。
目次
第1章 人工知能は可能か?
第2章 人工知能のための論理と推論
第3章 ランダムネスという知能と生命
第4章 複雑系という知能と生命
第5章 人工生命
第6章 生命を創って理解する
著者等紹介
伊庭斉志[イバヒトシ]
工学博士。1985年東京大学理学部情報科学科卒業。1990年東京大学大学院工学系研究科情報工学専攻修士課程修了、電子技術総合研究所入所。1996~1997年スタンフォード大学客員研究員。1998年東京大学大学院工学系研究科電子情報工学専攻助教授。2004年~東京大学大学院新領域創成科学研究科基盤情報学専攻教授。2011年~東京大学大学院情報理工学系研究科電子情報学専攻教授。進化型システムと人工知能基礎の研究に従事。特に学習、推論、知能ロボットの環境モデル、ビジョン、進化論的計算手法に興味をもつ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
しんしん
5
知能や生命の定義から、それらをシミュレーションでモデル化し模倣し実現し観察し、そこから改めて知能や生命の定義にフィードバックする。 知能や動物行動の理解を、コンピューターを使って実証的に深めていくのが面白かった。2016/05/22
オザマチ
5
ニューラルネットや遺伝的アルゴリズムの本かと思ったら、もう少しマイナーなものや新しいものの話だった。専門的な用語がサラッと出てくるので、計算機科学の基礎がないと読むのは大変かもしれない。2014/02/04
デコボコ
4
チャイティンのΩの話は初耳で、とくに興味深かったです2015/10/02
reduce
2
ある秘書を夢中にさせる会話ができた簡単なプログラム。生命の歴史に裏打ちされたかのような計算で作り出される複雑なプログラム。2016/05/21
えふぇくたー
1
確かにタイトル通りなのだが、ちょっと総花的過ぎて不完全燃焼感。ただ流行りのこのあたりをざっと眺めるにはいい本。しかし人工知能の方はまあいいとして、複雑系というやつが以前からどうも好きになれない。なんか根本的に違うモノをごっちゃにしてるような気がして仕方がない…2018/11/05