プロフェッショナルインターネット

プロフェッショナルインターネット

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  • サイズ A5判/ページ数 304p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784274061721
  • NDC分類 547.48
  • Cコード C3000

出版社内容情報

【セールスポイント】
インターネットの技術的・社会的な考察とその現状をレポート!

【発刊の目的と内容】
 全世界でそのユーザー数を急速に伸ばしつつあるインターネットは、個人のコミュニケーション手段としての用途はもとより、ビジネスの創造の場としても有望視されている。本書は、巨大化するインターネットが抱えるさまざまな技術的問題点や、新しい通信技術の状況、プロバイダに求められる技術やサービス、そしてインターネットがもたらすであろう生活様式や組織への影響など、インターネットを利用していくうえでの必要な知識を解説。

【購読対象者】
インターネットに興味をもつネットワーク技術者
企業におけるネットワーク管理者

【詳細目次】
1章 変貌するインターネット
 1.1 コンピュータネットワークによる情報の共有
   ■コンピュータとコンピュータネットワーク
   ■コンピュータネットワークがもたらした情報の共有
   ■距離を越えた「場」の共有を可能にするネットワーク
   ■ネットワークで変わる「文書」と手紙
   ■ネットワークによる共同作業の効率化
   ■ネットワークを通じた活動参加-テレワーキング
 1.2 電気通信ネットワークとコンピュータの融合
   ■モールス符号からインターネットへの道
   ■デジタル通信とアナログ通信の違い
   ■コンピュータネットワークが広げるコンピュータ自身の世界
 1.3 世界最大のコンピュータネットワーク、インターネット
   ■パケット通信ネットワークとインターネット
   ■立ち上がりの遅かった日本のインターネット
   ■インターネットの面白さはその柔軟さにある
   ■変貌するインターネットを深く知るために必要なもの

2章 文字メディアからマルチメディアへ
 2.1 インターネットとリアルタイム通信
  2.1.1 リアルタイム性とインターネットとの矛盾
   ■リアルタイム処理をコンピュータで実現するには
   ■現在普及しているコンピュータでのリアルタイム処理の難しさ
   ■正確な伝送か、リアルタイムな伝送か
  2.1.2 インターネットはテレビになれるか?
   ■動画を送るために必要な帯域
   ■インターネットでテレビと同じことをするのは実用的とはいえない
   ■ユニキャストの限界とマルチキャスト技術の可能性
  2.1.3 インターネットでの音声と音楽の伝送
   ■音声伝送の現実性と品質
   ■音声伝送のために必要な技術
   ■インターネットと通信カラオケ:演奏情報の伝送
 2.2 WWW、Javaとその将来
  2.2.1 WWWが変えたインターネット文化
   ■ WWWの特徴
   ■WWWの情報の本質:特定分野の情報発信
   ■検索エンジンと情報のプライバシー
   ■マスメディア化したインターネットと「視聴率」
   ■電子ダイレクトメール:spamming
  2.2.2 WWWが抱える技術的問題
   ■WWWがインターネットに課した負荷
   ■HTMLの環境依存と可読性
   ■エンコーディングの問題
   ■WWWの構造的限界
  2.2.3 WWWが広めた言語:Java
   ■Javaとは何か
   ■実行環境としてのJava
   ■Javaがもたらすもの
   ■ネットワークコンピュータの理想と現実
 2.3 エレクトロニックコマース(EC)の現状と未来
  2.3.1 ECの仕組み
   ■電子財布方式
   ■First Virtualの間接決済方式
   ■少額の電子課金方式
  2.3.2 ECの抱えるリスク
   ■ECとセキュリティ技術のリスク分析
   ■ECとインターネットの信頼性
   ■ECと信用の問題
  2.3.3 ECはビジネスを変えるか?
   ■ECがもたらすサービス産業としての銀行
   ■ECでますます重要になる与信業務
   ■スモールビジネスとEC

3章 インターネットのセキュリティ
 3.1 ファイアウォールとインターネット
  3.1.1 インターネットのセキュリティ上の問題
   ■研究開発システム故の放任主義
   ■パケット通信は物理的セキュリティしか向上させない
   ■UNIXとインターネットのセキュリティ
   ■パソコンによる新たなインターネットへの脅威
  3.1.2 ファイアウォールの原理
   ■ファイアウォールを設置する前の準備
   ■パケットのスクリーニングによるアクセス制御
   ■代理サーバ: アプリケーション層での中継
   ■ファイアウォールの構成例
  3.1.3 ファイアウォールでの制限事項
   ■ファイアウォールが各サービスに与える影響
   ■ファイアウォールで守れないもの
 3.2 プライバシー保護の技術
  3.2.1 暗号化とその応用
   ■何を防ぐ必要があるのか
   ■慣用暗号と公開鍵暗号、そしてその実装
   ■デジタル署名とメッセージダイジェスト
   ■公開鍵暗号での公証人
  3.2.2 暗号技術をどこに使うか
   ■暗号化電子メール
   ■暗号化WWW
   ■ワンタイムパスワード
   ■その他の暗号化の方法
  3.2.3 暗号強度と政治的事情
   ■暗号強度の評価
   ■国家による暗号利用の制限-国際共通暗号を目指して
 3.3 インターネットとイントラネット
  3.3.1 イントラネットとは
   ■イントラネットという言葉の起こり
   ■伝統的MISからイントラネットへの移行
  3.3.2 イントラネットの目指すもの
   ■イントラネットの原点はインターネット
   ■プライベートな相互接続の有用性
  3.3.3 インターネットとイントラネットの共存
   ■組織内ネットワーク構築と情報共有の技法
   ■組織外とのネットワーク接続と情報共有の技法
  3.3.4 イントラネットの今後

4章 生活基盤となるインターネット
 4.1 テレワークと生活様式の変貌
  4.1.1 あるインターノートの一日
   ■テレコミューティングは在宅勤務ではない
   ■文書連絡などの事務作業はインターネットの活用でかなり効率化できる
   ■電子メールが可能にした効率的なテレワーク
   ■インターネットの便利さは世界中からアクセスできるところにある
   ■WWWから得られる情報は分野を絞って活用すべし
   ■インターネットは他のメディアの代わりではなく、独立したメディアである
   ■伝票と印鑑がテレコミューティングの普及を阻害する
   ■「その場にいる」ことを強制する慣習や法律の弊害
  4.1.2 テレコミューティングのためのインターネット技術
   ■メタル線で可能なインターネット通信128kbps)の限界
   ■IWE'96での128KTTH実験
   ■自宅に専用線を引くときの課題
   ■ダイヤルアップ環境での128kbps
   ■仕事のためのネットワークを構築しよう
 4.2 これからのプロバイダに求められる技術とサービス
  4.2.1 インターネットプロバイダの仕事
   ■「インターネットへの接続性」とは
   ■インターネットとはプロバイダのネットワークの集合である
   ■プロバイダはインターネットの全ての部分と相互接続する
   ■プロバイダは透過的なネットワークサービスを提供する
   ■プロバイダは常時接続可能なネットワークサービスを提供する
   ■プロバイダは通信サービスである
   ■接続性を実現するための技術
   ■インターネットの接続に必要な要素技術
   ■プロバイダに要求される技術力の中身
   ■サービスプロバイダ(ISP)とプレゼンスプロバイダ(IPP)
   ■WWWと共に台頭したプレゼンスプロバイダ
   ■プレゼンスプロバイダの今後の可能性
  4.2.2 インターネットプロバイダの問題点と今後の課題
   ■国外流出するIPPと国内ISPの空洞化
   ■乱立する国内ISPの行方
   ■プロバイダに関する日本の規制とその悪影響
 4.3 インターネットと言論の自由
   ■既存政治勢力によるインターネット社会への干渉
   ■プロバイダと言論の保護

5章 巨大化するインターネットとその技術
 5.1 IPアドレス、ドメイン名そして電子メール
  5.1.1 IPアドレスの仕組み
   ■IPネットワークと物理ネットワーク
   ■IPアドレスとネットワークとの対応
   ■IPアドレスの割り当て方
   ■プライベートアドレスとその使い方
  5.1.2 ドメイン名システム
   ■ドメイン名の構造
   ■ドメイン名と現実資源との対応
   ■ドメイン名システムの技術的展望
   ■ドメイン名に関する政治的紛争
  5.1.3 電子メールの配送
   ■電子メールの基本的概念
   ■DNSサーバとMail Exchanger(MX)による電子メール配送
   ■インターネットでの電子メール配送の問題点
 5.2 経路制御技術
  5.2.1 経路制御の基本的な考え方
   ■IPネットワークでの経路制御の考え方
   ■ICMPによるネットワークの状態通知
   ■AS(Autonomous System)の考え方
  5.2.2 AS内部の経路制御
   ■代理ARPによる複数の物理ネットワークの統合
   ■CIDRとVLSMによるネットワークの分割と経路の集成
   ■動的経路制御
   ■距離ベクトル経路制御
   ■RIPの仕組み
   ■RIPでの障害発生時に起こる問題
   ■リンク状態経路制御
   ■OSPFの仕組み
   ■OSPFでのネットワークの扱い方
   ■OSPFのその他の機能
  5.2.3 AS間の経路制御
   ■ポリシーの導入
   ■BGP4の仕組み
   ■IDRPの仕組み
   ■インターネットでの経路制御の課題
   ■爆発するインターネットの経路情報
 5.3 次世代インターネットプロトコル
  5.3.1 なぜIPv6が必要なのか
   ■IPv4の最大の問題点:アドレス空間の不足
   ■IPv6決定までの道
  5.3.2 IPv6の基本仕様
   ■アドレス空間の表記
   ■アドレス空間の使い方
   ■IPv6のヘッダの形式
   ■IPv4ヘッダからの変更点
   ■拡張ヘッダが提供する機能
   ■IPv6のセキュリティ
   ■隣接ノードの自動検出機能
   ■IPアドレスの自動設定機能
   ■動的に変化するIPv6のアドレス
  5.3.3 IPv4からIPv6への移行と課題
   ■マルチプロトコルネットワークとしてのインターネット
   ■IPv4からIPv6への移行
   ■IPv6への移行で解決しない問題
   ■それでもIPv6はやって来る
 5.4 大規模通信技術とインターネット
  5.4.1 現在のインターネットのシステム的限界
   ■光の速度の制約
   ■再送要求がもたらす伝送速度の制約
  5.4.2 インターネットから見たATM
   ■同期通信モードからATMへ
   ■ATMの基本的な仕組み
   ■ATMARPのメカニズム
   ■捨てられるATMセルによる通信障害の可能性
  5.4.3 より広範なアクセスのために
   ■ケーブルテレビを使ったインターネット
   ■無線によるアクセス
   ■より広いアクセス実現のための社会的問題

内容説明

本書にはインターネットの全貌を知るうえで必要なプロトコルと技術、そして社会的背景を著した。より広く深くインターネットを知りたいプロフェッショナル達に本書を捧げる。

目次

1章 変貌するインターネット
2章 文字メディアからマルチメディアへ
3章 インターネットのセキュリティ
4章 生活基盤となるインターネット
5章 巨大化するインターネットとその技術