出版社内容情報
【セールスポイント】
直感的および論理的思考法によるファジィモデリング
【発刊の目的と内容】
右脳による直観的思考法と左脳による論理的思考法の両方を踏まえ、ファジィ理論を援用したシステムモデリングについて解説している。ファジィモデリング、すなわち現実の問題に含まれるさまざまな「あいまいさ」を上手に反映させるようなモデル構築手法についてわかりやすく説明するとともに、その具体例として、水質および大気汚染についての予測モデルとシミュレーションシステムを示した。
【購読対象者】
情報、制御、システム関連の技術者、研究者の方々
【詳細目次】
1章 システムとモデル♂システムモデリングの視点♂ファジィモデリングとは♂2章 一般化回帰モデル♂マルチモデルアプローチ♂ファジィモデル同定法♂部分線形構造の発見法♂3章 モデリングの方針♂対話的アプローチ♂ファジィ分割の考え方♂後件部同定の考え方♂前件部同定の考え方♂4章 超楕円体クラスタリング法♂クラスタリングの方針♂クラスタリングの規範♂クラスタリングの戦略♂デザインパラメータ♂アルゴリズム♂感度分析♂5章 ファジィモデリングの諸課題♂クラスタリングに用いる変数♂部分線形モデルの説明変数♂メンバシップ関数のタイプ♂ルールの荷重を決める条件変数♂シミュレーションによるモデルの評価♂6章 水質予測モデル♂モデリングのあらすじ♂全域線形モデルの問題点♂部分線形構造の発見♂部分線形モデルの構築♂ファジィルールの構築♂シナリオ分析♂主成分情報の利用♂7章 大気質予測モデル♂モデリングのあらすじ♂モデルの構造♂ファジィ予測モデル♂対話的アプローチ♂入力空間のファジィ分割♂ルールの構築♂外挿用ルール♂ダイナミックシミュレーション♂8章 一般化回帰とクラスタリング♂予測とクラスタリング♂ファジィクラスタリング♂ファジィ共分散の利用♂対応型アルゴリズム
ファジィモデル構築における諸問題を整理し、人間の知見や直観を有効に利用するための対話的アプローチを提唱している。
●部分と全体をまたぐ
個体を超えて、まるで一つの生き物のように呼吸する社会や自然……。システムの「部分」と「全体」は決して切り離されたものではない。豊かな細部はめまぐるしく変化し、時として全体が思いもかけない表情を見せる。「知」はそのふるまいを部分と全体をまたぐ「関係」の中に記そうとしている。
近代科学は対象を冷ややかに見つめ、解剖するように分割する方法で自らの知に取り込む作業を長く試みてきた。これらの「科学的方法」は、細部にむかって洗練され、研ぎ澄まされて、社会の機械的な発展を促してきた。
しかし、自然や生命、社会のふるまいは、そのような断片化・細分化した「知識」の単なる集合では捉えがたいことが判明しつつある。
最先端の知が「複雑系」「カオス」「システム」「ファジー」「情報幾何学」といった「全体と関係」への視点を踏まえた独創的な方法論を通じて、この豊かな全体像を捉えようとする果敢な試みを紹介する。
内容説明
右脳と左脳の共同作業による回帰分析とクラスタリング、地域環境予測モデルの構築。
目次
１ システムとモデル
２ 一般化回帰モデル
３ モデリングの方針
４ 超楕円体クラスタリング法
５ ファジィモデリングの諸課題
６ 水質予測モデル
７ 大気質予測モデル
８ 一般化回帰とクラスタリング
