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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
古川
2
第六篇は剰余価値説の農業への応用。またぞろ算数の宿題が始まってしまってイヤになるが、歴史的にはこの農業論は重要である。というのも、マルクス主義においては土地は生産手段、地主は資本家、借地農業者はプロレタリアであるために、マルクス主義を国是とする国では農民に土地の私有を認めることが出来ず、いきおい農地は国有化、その前段階としての集団化という流れにならざるを得ないからである。最終章である第七編ではなにか総まとめっぽい話が始まると思ったら途中で断絶している。エンゲルスによる補足も途中で打ち切られている。2014/10/06