内容説明
知識人は大衆の側に立ちうるか。「大衆文化」隆盛の時代における、知識人の隠された不安と憎悪をえぐりだし、イギリス文芸評論界に大激論を巻き起こした衝撃の書。
目次
第1部 論題(大衆の反逆;大衆を書き変える;郊外と事務系労働者;生まれながらの貴族たち)
第2部 事例研究(ジョージ・ギッシングと教育不可能な大衆;人々を排除するH.G.ウェルズ;H・G・ウェルズに対抗するH・G・ウエルズ;深い溝を狭める―アーノルド・ベネット;ウィンダム・ルイスとヒットラー)
著者等紹介
東郷秀光[トウゴウヒデミツ]
1935年2月栃木県に生まれる。1957年東北大学文学部英文学科卒業。1965年東京教育大学大学院博士課程(英語・英文学専攻)中退。慶応義塾大学名誉教授。現在、明海大学外国語学部教授。著書に『How Life Goes』(光陽出版)、共著に『英米文学 名作への散歩道 イギリス篇2』(三友社出版)、『なぜ「日陰者ジュード」を読むか』(英宝社)その他がある
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。