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学校から見える子どもの貧困

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  • サイズ A5判/ページ数 228p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784272412020
  • NDC分類 373.4
  • Cコード C0037

内容説明

ようやく注目されはじめた「子どもの貧困」問題。しかし、それは教育予算・社会保障削減のなかで、より深刻さを増し、子ども・保護者に重くのしかかっている。本書は、子どもの貧困の実態に直面する学校事務職員、そして研究者の立場から、いま学校で何ができ、制度改善のために何が必要かを問題提起する。

目次

第1章 子どもの貧困をどう見るか―自由・権利の視点から
第2章 保護者負担金が支える学校の現実―義務教育無償に逆行する教育予算削減のなかで
第3章 学校事務室から見える貧困・格差と子どもの育ち
第4章 就学援助制度の実態と課題
第5章 公立高校の授業料問題―貧困・格差の拡大、授業料減免縮小のなかで
第6章 私立高校から見た奨学金と学費
第7章 学校給食費未納問題から見える子どもの貧困―一九五〇年代の学校給食費未納問題を手がかりに
第8章 どの子もお金の心配をしないで学校においで―憲法二六条を子どもたちの手に
学校事務職員だからこそできること

著者等紹介

藤本典裕[フジモトノリヒロ]
1959年生まれ。東洋大学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

てくてく

8
義務教育であっても保護者の支出をあてにしている項目が結構あること、なぜ教育に関わる全てが無性にならないのか、子どもが家庭の経済状況に関わらず、そのようなことを心配することなく教育を受けるには何が必要なのかといったことを、教員ではない職員という立場ならではの視点から指摘しており、参考になることがあった。2019/10/24

ゆう。

8
学校事務職員の仕事のなかから見えてくる子どもの貧困をリアルに捉えた書です。憲法で唄われているのは、教育の機会均等であり、誰もが教育を受ける権利を持っており、人権でもあります。しかし、実際は教育費や修学旅行費、様ざまな教材費など、家庭の負担は大きく、それらが払えないために学習権が脅かされている問題が存在します。その背景には公費負担の教育費が増えていない実態があり、制度そのものを変革することが必要だとわかります。また、学校事務職員の仕事のあり方をも問うものとなっています。2014/04/18

やきそらまめ

4
寒々しいデータの山々。家庭が負担する学校の経費は50%超と聞いて多いと感じられるかどうか? 行政サービスの負担額のレベルじゃないでしょう…。例え家の事情でどこかでやるせない思いをしても、きちんと迎えてくれる学校があったら全員じゃないにしろ社会への信頼感に繋がるだろうし、教育ってそういう機能が求められるものなんじゃないかと思うけど。2009/10/05

きくえ

3
これから教育費について考えなければならない立場として、こんなにお金がかかるんだなーと改めて思い知った。親がお金だせばいいって簡単に言ってくれるよね。自分の住んでる地区は10万かかる学校の旅行系イベントが5年生から5年間続くんだよね。そこだけで50万。二人なら100万。今は積立とかもないみたい。公立で義務教育ならなんとかできるかなーって、できないかもなー。ママ友に「お金はひねりだすのさ!」って言われた。わかるー。みんなは楽々なのかな…いいなぁ。子どもに行かせられなかったらゴメンって気持ち。まじで笑えない。2014/03/10

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