出版社内容情報
開戦から次第に苦しくなる下町の生活、疎開、勤労動員、そして東京大空襲。猛火を生きのびた半藤少年は焼けあとでちかった――。
内容説明
半藤少年の戦争体験を描いた初の絵本!東京の下町、向島で生まれ育った半藤少年は、メンコとベエゴマが大好きなわんぱくだった。小学5年生でアメリカとの戦争が始まり、東京大空襲の猛火を生きのびたのが中学2年生のとき。半藤少年が焼けあとでちかったこととは―。大胆な画風で注目を集める塚本やすし渾身の作!!
著者等紹介
半藤一利[ハンドウカズトシ]
1930(昭和5)年に東京府東京市向島区(現在の東京都墨田区)で生まれる。勉強よりもメンコやベエゴマ、すもうに熱中する悪ガキ少年で、東京府立第七中学校(現在の都立隅田川高校)に入学するが、成績は300人中200番台であった。中学2年生で東京大空襲にあい、その後東京をはなれ父のふるさとの新潟県長岡で終戦をむかえる。長岡中学で悪ガキ少年から“勉強青年”にかわり、旧制浦和高校ではボート部に所属、寮にあった本をむさぼり読む。進学した東京大学(文学部)でボートにふたたび挑戦、4年のときに全日本優勝をはたす。出版社の文藝春秋に入社した1週間後、作家の坂口安吾の家に1週間泊まって話を聞いたことがきっかけで歴史のおもしろさに目覚める。数々の作家の担当編集や雑誌の編集長などをつとめあげ、文藝春秋を退社。以来「歴史探偵」作家として数多くの著作を発表している。おもな作品に『日本のいちばん長い日―運命の八月十五日決定版』(文藝春秋)など多数。『焼けあとのちかい』は初めての絵本である
塚本やすし[ツカモトヤスシ]
1965(昭和40)年に東京都墨田区本所で生まれる。幼いころより、母親から東京大空襲を体験した話を聞かされて育つ。勉強は大きらいだったが、小学2年生のときに図工の先生から教科書にかいたらくがきの絵をほめられて、絵をかく楽しさに目覚める。墨田区立本所中学校を卒業し、本郷高校に進学、デザインを勉強、卒業後しばらくデザイン事務所で働いたあとに独立し、おもに広告や本のデザイン、イラストなどの仕事をつづけながら、2010年『このすしなあに』(ポプラ社)で絵本作家としてデビュー。ユーモラスな絵本から思いをつたえる絵本まで、はば広い作品を発表するとともに、数々の絵本賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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