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内容説明
幼い頃、いつも母が聞かせてくれた『ディミティおばさまの物語』。優しくて冒険心いっぱいのおばさまは、ロリのお気に入りだった。でもまさか実在していたなんて!?ある日突然、ディミティの遺言状を受け取ったロリは、指示されるがままに英国のディミティ邸へ。すると暖炉の火がひとりで燃えたり、白紙の日記帳に文字が浮かびあがったり―。どうやら幽霊になってもなお、おばさまは何か心の傷を抱えているらしく…?幽霊の謎に迫る、シリーズ第1弾。
著者等紹介
アサートン,ナンシー[アサートン,ナンシー][Atherton,Nancy]
コロラド州コロラドスプリングス在住。92年に発表した『ディミティおばさま現わる』が、「米独立系ミステリ専門書店協会による20世紀ベスト・ミステリ100」に選出。93年には、マカヴィティ賞の最優秀処女長篇賞にノミネートされた
鎌田三平[カマタサンペイ]
1947年千葉県生まれ。明治大学文学部卒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
♪みどりpiyopiyo♪
51
「仕方がないわね、レジナルド」わたしは言った。「どうやら午後は予定がないみたい。ディミティおばさまだって、きっと言うわ。これは冒険よって」 ■面白かったー♪ 穏やかな優しさと軽やかな冒険。出てくる人が みんな素敵で いっぺんで大好きになりました。礼儀正しく親密で、ウィットと思いやりに溢れた会話が心地よく。■痛み、喪失そして失望などに見舞われた時、人はどう振る舞えるのか。そして勇気と希望をもってそれを癒していけるのか。シリーズで沢山のお話がある様なので続きも楽しみです( ' ᵕ ' ) (1992年)(→続2019/04/29
ごへいもち
29
読友さんご紹介本。雨にぐっしょり濡れた貧しい女の子(離婚経験のある30代の女性だけど)が暖かい家の人に招き入れられるという好みの冒頭。2013/03/13
ユズル
23
表紙のうさぎを途中まで『レオナルド』と勘違いして読んでました(((^^;) 外国の方の作品は日本ものと違って、やたら説明や情景描写が細かい!! この作品もご多分にもれず長々な説明文で少々飽きながらも最後まで読み終えたのは、出てくる優しい人達に癒されたから。優しい幽霊は優しいまま。大事件や殺人とは一風違ったミステリー。ミステリーより懐古本というのかな。あ、これも甘甘な恋愛小説なようなので苦手な方は苦手でしょうね。私は現実世界が厳しいから、この手の甘さは自分にちょうどいい塩梅ですが(^.^)2015/02/24
min2
19
不幸続きで、ギスギスした女性が、大きな愛に包まれていたことを思い出し、幸せになるお話。ミステリーというか、おとぎ話でした。でも、たまには良いよね。ほっこり♪2015/03/04
寧々子
15
ディミティおばさまはなぜ幽霊になってしまったのか? ここら辺がロリが解明すべき謎なのかな? ちょっと想像してたミステリーとは違うけど第二次世界大戦中の英国が垣間見ることができ、戦争がいかに人々の人生を翻弄したのかとやるせない思いにかられました。 フランバン・ホテルのラウンジで戦時下の様子を語る場面は切なかったなぁ。 「本当に多くの男たちが、そのひとりひとりが、誰かを残して逝ったんだ」 この台詞を読んだときには目頭が熱くなりました。。。 2011/09/29
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