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ブラインド・サイド―アメフトがもたらした奇蹟

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  • サイズ B6判/ページ数 430p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784270005385
  • NDC分類 783.46
  • Cコード C0098

出版社内容情報

貧民街に生まれたマイケル・オアーは、不幸が重なりホームレス状態に。そんな彼を救ったのは、ある白人家族だった。恵まれた体格、強く支えてくれる優しい家族。そして彼は答えるようにアメフトで活躍し全米選手、プロ選手へと成長していく。全米で映画化にもなり、日本でも上映予定の感動実話。

内容説明

アメリカで三番目に貧しい地区に育ち、11もの小学校を転々とした黒人少年が巻き起こす“奇蹟”のノンフィクション。

目次

背景
フットボール選手の市場
境界線を越えて
白紙状態
あるラインマンの死
マイケルの成長と進化
パスタコーチ
人格教育
スターの誕生
エッグボウル
自然のいたずら
モーセも口べただった

著者等紹介

ルイス,マイケル[ルイス,マイケル][Lewis,Michael]
ノンフィクション作家。1960年米ルイジアナ州ニューオリンズ生まれ。プリンストン大学で芸術史の学士号を、ロンドン大学で経済学の修士号を取得後、ソロモン・ブラザーズで債券セールスマンとして活躍。89年より作家に転身。その後もブルームバーグやニューヨークタイムズに金融・スポーツをテーマに多数寄稿

藤澤將雄[フジサワマサオ]
1993年、ニューヨークのフォーダム大学卒業。90年から2000年までの10年間をニューヨークで過ごす。ホテルのフロント業務、外語学校の講師などを経て翻訳家に。金融、スポーツに精通

河口正史[カワグチマサフミ]
1973年、兵庫県川西市生まれ。日本アメリカンフットボール界を代表する選手。米カリフォルニア州サンクリメンテ校にてアメリカンフットボールを始める。立命大時代には同大初の学生王者(甲子園ボウル)に大きく貢献した。99年の第1回ワールドカップ(イタリア)でも日本代表の中心選手として活躍。2003年まで7年連続で、NFL EUROPEに参戦。また、わかりやすくエキサイティングなテレビ解説でも有名(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

mazda

15
映画になったマイケルオアーの話だけかと思っていましたが、アメフトのディフェンスに関する戦術的な流れや、それに伴うレフトタックルの重要性がわかるもので、アメフトの歴史資料としても面白かったです。最近の試合を見ても、パスプロ、リードブロック等でオフェンスラインが仕事をしないと、そもそも試合にならないことがよくわかります。攻撃なのにボールに触れないプレーヤーの中でも、特にブラインドサイドの重要性が高くなってることがよくわかります。1試合で60ドスコイ、大変だろうな…。2017/01/27

yyrn

4
あの「マネー・ボール」の作者の本ということで手に取ったが、アメフトのこと以上に、アメリカ社会の底力を教えられた。スラム街に生まれ、満足に教育も受けられなかった黒人の少年が、あるきっかけからスター選手になるまでの実話で、アメフト戦術の変遷などの話も面白かったが、それ以上にその貧しい子の才能を見抜き支援の手を差し伸べる奨学制度や、市井の人々の見返りを求めない善意の行為には、とても日本は敵わないなと思った。最近だいぶ劣化が著しいアメリカだが、こういう風土がある限りアメリカはまだまだ世界に夢を与えてくれるだろう。2017/10/21

おおた

3
映画化もされた本書は、貧しい黒人の少年が裕福な白人が家族同然の援助を与えてくれたために、本来の身体能力を活かしてNFLに入団できた、という話だ。そして、主人公であるマイケル・オアーは今年のスーパーボウルで見事勝利してチャンピオンリングを手に入れた。しかし、美談の底には「貧しいが優秀な黒人は学力不足でスポーツの世界に入れない現実」「貧しさは愛の貧しさ」という今なお解決されていない多くの人たちの不幸が内在していることを見逃してはならない。それは日本でも他人事ではないのだ。2013/02/11

ゲグラン

3
アメフト好きには、たまらなく面白い本。主人公M・オアーの数奇な人生の物語。でも、それ以上に楽しませてくれるのが、レフトタックルという、アメフトのポジション(俗名ブラインドサイド)の、今現在、NFLでも2番目に高給取りになっていった変遷を歴代のプロフットボーラーの話と、試合内容で追ってゆく事が、アメフト好きには、もう最高です。今日、M・オアーのルーキーシーズンは終了いました。まだ、LTのポジションは任せられていません。頑張って欲しいものです。2010/01/17

shibacho

2
アメフトの読み物として読みました。マイケルオアーが学校もロクに行かない貧困状態から、大学でアメフトがプレーできるまでの過程自体はとても興味深く、QBサックが公式スタッツになったのが比較的最近とか、ショートパスプレーは蔑まされていたとか、野球に比べアメフトでのデータ分析はそれほど活発でないといった部分は面白い。が、テューイ家がなぜオアーをあそこまで受け入れられるのか、という部分が正直よくわかりませんでした。ノブレス・オブリージュ的なものなのかキリスト教的なものなのか…。機会があれば映画も見たいと思います。2018/06/28

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