猫桃神話

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  • サイズ B6判/ページ数 343p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784270004890
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

祖母と、たくさんの猫たちと、不思議な家で暮らす豊玉桃。延々と連なる真っ赤な鳥居。裏庭の沼に棲む人食い河童。井戸の底から聞こえる女のすすり泣き。墓場に飛び交う鬼火。生まれたときからずっとそんなものに囲まれて育ってきた。大学生となって桃はある日、学校の前でマシュマロ屋台を見つける。おいしそうな匂いにつられ、屋台に近づいた桃を待っていたのは、桃の運命を大きく変える出会いだった―。中国の伝承・ケルト神話・古事記等が奇跡の融合を果たした、怪奇ファンタジー。

著者等紹介

望月飛鳥[モチズキアスカ]
高校卒業後就職し、数年後1年間の海外滞在を経て大学に入学。卒業後ベトナムへ渡り、その滞在経験をもとに書いた『回転する熱帯』で、ランダムハウス講談社第1回新人賞を受賞。受賞作は英語版が、2009年10月にアメリカの文芸出版社Knopf社からThe Spinning Tropicというタイトルで出版され、全米での作家デビューも決まっている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

11
『中国の伝承・ケルト神話・古事記等が奇跡の融合を果たした、怪奇ファンタジー』という文句に惹かれて。結論『混ぜればいいってもんじゃない』。素材もレシピも良いのだが、作り手がまずかったとしか言えない。始終むかむかしながらも「いや面白くなるかもしれないし……』と気持ち早めに読んだが、やっぱり失敗感がある残念な小説だった。桃のキャラクタがあざとすぎて、閉口した。人間関係もグロテスクだし、場面転換も正直スムーズとは言い難く読みづらい。全体通して言いたいことはなんとかつかめたが、それ以前に話に嫌気がさして辛かった。2013/07/28

ネムコ

9
読メの感想がイマイチだったのでちょっとビクビクしながら読み始めましたが、私的には「あり」でした☆彡 神話ってたしかにエロありバイオレンスありですよねー。最初に出てきた西王母の兄妹は気に入りませんでしたが、思ったより登場シーンが少なくてホッ。猫族の血を引く桃ちゃんは見えない猫たちに守られている。猫の顔をしたおばば、金銀の毛色をした狐の姉妹、ドルイドの男と魔女。キャストも豪華で、最後はイヤな奴もやられたし、何より猫がいっぱい出てきて、楽しい本でした(^^)v 2012/05/17

ちる

7
中国の伝承、ケルト神話、古事記等が奇跡の融合を果たした、怪奇ファンタジー、とのことでしたが……。なんだかなぁ、とりあえず手当たり次第に詰め込んでみました感が満載。主人公の桃が二十歳目前とは思えないほど幼稚で、感情移入どころではなかった。場面展開も唐突すぎてついていけない。読み手が頑張らないといけないファンタジーは、正直しんどい。ネタとしては面白いと思うから、もう少し芯をしっかりさせて書いてもらいたかった。うーん……残念。2013/09/29

mizuha

6
装画がとても綺麗だったので目に付いた。各国の神話をまぜこぜにして組み直そうとしたのかしら?それにしては、どうにも深みが無い。物語が進むにつれ、桃の大学生とは思えない幼さが際立っていくのにも閉口する。なのに、グレートマザーなのね。2013/05/15

ちょん

4
表紙の絵が可愛くてだいぶ前に買いましたが…何が言いたいのかよく分からない内容でした(>_<)2016/02/02

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