歴史を知ればもっと面白い韓国映画―「キューポラのある街」から「王の男」まで

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  • サイズ B6判/ページ数 271p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784270001547
  • NDC分類 778.221
  • Cコード C0095

目次

1 コリアンシネマを観る楽しみ―親しみやすい「隣人」スターたち
2 焼け跡でたくましく生きていた―「夜を賭けて」「血と骨」と在日コリアン
3 悲惨だった朝鮮戦争―ストレートな「ブラザーフッド」、繊細な「トンマッコルへようこそ」
4 軍政のリアリティ―「大統領の理髪師」「ラブストーリー」と朴正煕の時代
5 大統領候補が行方不明に!―「KT」、そして七〇年代の青春
6 北朝鮮兵士も人間だった―「シュリ」「JSA」「シルミド」の背景
7 民主化を見つめて―「ペパーミント・キャンディー」「殺人の追憶」の重さ、軽さ
8 あなたの隣にいる在日コリアン―「月はどっちに出ている」から「パッチギ!」まで
9 コリアンシネマを観る愉しみ―こだわりのお薦め映画

著者等紹介

川西玲子[カワニシレイコ]
1954年生まれ。80年中央大学大学院法学研究科修士課程修了。政治学修士。30歳を過ぎてから仕事を開始し、(財)日本システム開発研究所研究第一部社会システム研究室勤務。子育てとの両立が難しく、疲れて退職、フリーランスに。日本経済新聞生活家庭欄や就職情報誌「B‐ing」「ダカーポ」などにコメントを寄せるかたわら、企業や組合で研修講師を務める。現在、時事問題や映画などを中心に文筆活動を行い、日常の身近な話題から、社会や世界について語ることをモットーにしている。専門学校講師。第四期・東京都女性問題協議会委員。JCLU(社)自由人権協会理事。ブログ「映画は時代を語る」主宰(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

lily

115
歴史を知ることは精神史を知ることに繋がる。韓国人のハン(恨)は朝鮮王朝時代から引き継いだものと知れば、韓国人の心を理解することに役立つ。まずは「パラサイト 」よりもポンジュノ監督作品は「殺人の追憶」の方が面白いから韓国映画の導入にお勧めしたいと密かに思っている。韓国映画の顔であるソン・ガンホ出演映画に外れなしと思って間違いないのだけれど。2020/03/12

nizimasu

2
韓国の歴史を映画の作品の時代設定から読み解くという内容。時代的には、日本の戦後に当たる時期。当然のように朝鮮戦争や日本への強制連行の背景にも迫っている。この本の中ではチャンドンゴンのブラザーフッドがそのエポックとされていて、あと一般的にいうシュリとかも普通に紹介しつつ、ラブレターという作品が軍事政権時代のベトナム戦争の派兵がベースにあったりとへえと驚く話が多い。しかもそれが近現代というきわめて最近の出来事だし、韓国の民主化も最近の話。なんかイチイチそうした事態に実感がわかなかったりもする。近現代は遠いな2013/10/01

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