内容説明
書きだしたらとまらない「ハイパーグラフィア」、書きたいのに書けない「ライターズ・ブロック」。自らが医者であり患者でもある著者が文章を書くという行為の障害を通じて創造性を生み出す脳のしくみに迫る。
目次
第1章 ハイパーグラフィア―書きたいという病
第2章 文学的創造力と衝動
第3章 精神状態としてのライターズ・ブロック
第4章 脳の状態としてのライターズ・ブロック
第5章 どうやって書くのか―皮質
第6章 なぜ書くのか―辺縁系
第7章 暗喩、内なる声、詩神
著者等紹介
フラハティ,アリス・W.[フラハティ,アリスW.][Flaherty,Alice W.]
マサチューセッツ総合病院に神経科医として勤めるかたわら、ハーバード・メディカルスクールで教鞭もとる
吉田利子[ヨシダトシコ]
翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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eirianda
17
先に読んだ『死と神秘と夢のボーダーランド』と共通項多し。昔から絵を描き、漫画作り、詩を書き、小説のようなものを書き、今まで止むに止まれず創作活動を続けてきたのだが(しかも素人の枠を越えずに!)、あの興奮した読書体験も、発想の喜びも、本書は全て脳内の発火する部位と、神経伝達物質と、病理で説明してくれました(泣)。いや、著者(医師)こそがハイパーグラフィアという症状を経て、ピークには精神病院に入院し、後にこの本を書き上げたのだから、かなり辺縁系(感情)を刺激されます。私、ゲシュウィンド症候群に当てはまるわ…。2017/05/30
日向夏(泉)
5
アマゾンレビューに「羅列だから孫引きに使う」というものがあったが、まさにその通り。途中まで読んで、後は章名と大文字だけ目を通した。2019/01/02
非実在の構想
3
書きたいから書かずにはいられない2020/04/29
あおあお
2
雑学的な感じで読んだ。スランプの時に読むと、途中途中で出てくる同じくスランプの作家の言葉に救われる2015/08/08
みにゃー
1
精神病当事者の書いた本としては意味があるかもしれないが、ひどい本だった。編集仕事しろ。話があっち飛びこっち飛び隙あらば自分語りをする非常に読みづらい文章。2019/08/23