マネー・ボール―奇跡のチームをつくった男

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  • サイズ B6判/ページ数 381p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784270000120
  • NDC分類 783.7
  • Cコード C0098

出版社内容情報

★この本をお薦めします★~紀伊國屋書店本町店・掛見 聡
“オレ流”?“for the flag”?“勝ちたいんや”?違います。これからは“マネー・ボール”です。打率4割より出塁率5割の方が良い選手、打点はどうでも良い、盗塁上がりホームラン…データ野球を越えた超データ野球論。4番バッターを集めて白い目で見られる某球団のやり方もあながち間違っていないかも…。

★この本をお薦めします★~紀伊國屋書店梅田本店・森 弘光
メジャーリ-グきっての貧乏球団アスレチックスがなぜ勝ち続け、毎年プレーオフに進むのか?その秘密はデータを徹底利用したGMビリー・ビーンの野球観にある。投手の評価基準は、勝利数でも防御率でもなく、与四死球数・奪三振数・被長打数の3つだけ、打者は打率や打点よりも出塁率がすべて、と言い放つ。そしてこのポリシーに合った(意外と他球団から有望視されていない)選手を揃え、少ない資金で常勝集団をつくりだす。日本のプロ野球運営問題についても考えさせられるタイムリーな一冊。

内容説明

理不尽なまでに合理的なトップダウン経営が、野球の常識を根底から破壊した―。痛快!カリスマGM(ゼネラルマネジャー)と落ちこぼれ選手の野球革命。貧乏球団アスレチックスは、なぜ勝ちつづけるのか?小説ではぜったい書けない男たちの熱いドラマ。

目次

第1章 才能という名の呪い
第2章 メジャーリーガーはどこにいる
第3章 悟り
第4章 フィールド・オブ・ナンセンス
第5章 ジェレミー・ブラウン狂騒曲
第6章 不公平に打ち克つ科学
第7章 ジオンビーの穴
第8章 ゴロさばき機械
第9章 トレードのからくり
第10章 サブマリナー誕生
第11章 人をあやつる糸
第12章 ひらめきを乗せた船

著者等紹介

ルイス,マイケル[ルイス,マイケル][Lewis,Michael]
アメリカを代表するベストセラー作家のひとり。ルイジアナ州ニューオーリンズ生まれ。プリンストン大学で美術史の学士号を、またロンドン大学で経済学の修士号を取得。3年間勤めたソロモン・ブラザーズを辞めた後、債券セールスマンとしての体験をもとに書いた『ライアーズ・ポーカー』でデビュー。同書は世界的なベストセラーとなった。現在、妻タビサ・ソーレンと2人の娘とともに、カリフォルニア州バークレーに在住

中山宥[ナカヤマユウ]
1964年、東京生まれ
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

mitei

213
山勘を徹底的に排除した野球ってそうなるんだと感じた。日本でもこのような理論を実践したプロ野球チームはあるかな?2016/07/01

おつまみ

87
映画を見たが、野球もデータが必要になっている。メジャーリーグでは、守備において打者の打球をデータ化したカードをもっていて、守備時にはそれを見て守備位置を変えている。今ではOPSなども有名になったが、打率よりも出塁率が重要というのは理解が深まってきた。盗塁は成功率8割以上ないと無意味とか、打率が1割弱以上だとバントは無意味など、これまでの定石と言われる手法がデータによって否定されてきた。とはいえ、データが少ないポストシーズンでは通用しなかったりと中々面白い内容だった。2021/06/06

サンダーバード@読メ野鳥の会・怪鳥

43
逆転の発想。まさに常識破りのマーケティング。勝利のために守備力は関係ない。バント、盗塁はアウトが無駄になるだけなどなど。日本の野球をみなれた者からみれば、え~。と思える話ばかり。それでも実際にこのデータに基づき弱小アスレチックスを限られた補強費用で常勝チームに替えたのだから素晴らしい。ビジネス書としても楽しめる。ここ数年はちょっと成績も低迷気味なのは残念ですが、データ野球が浸透するとみなさんそれをまねしますからねえ。また、逆転の発想が必要になる。今度はどんな手?★★★★

ルート

18
セイバーメトリクスという、野球における統計的アプローチがある。盗塁や犠打は得点係数が低いからあまり使わない、打率よりも出塁率と長打率を足したOPSを重視など。その先駆けとなったのが、オークランド・アスレチックス。ヤンキースの1/3の予算で、アメリカンリーグ西地区優勝をした2002年シーズンのドキュメンタリーだ。あと4日チームに滞在すれば、10年のメジャー経験で年金がもらえるようになる選手が、解雇されるシーンがある。あと4日なのに…と、見ているこちらが辛くなった。プロの世界は厳しい。2020/10/28

アキ

12
伝統や古い野球観を重んじる野球人が巣くうベンチやフロント、一方、野球に対するまともな見識を持たないオーナーたち。その間に立つビリー・ビーン自身の選手からGMに転身したという境遇が興味深い。「野球の試合は社会科学に根ざしていて、確率や蓋然性の問題」という(建前の)ビリー自身は客観的になれないからと自チームの試合を見たがらなかったという逸話や、サンプルサイズが小さいプレーオフでは、長いシーズンには有効だった科学的な考察による球団運営も効果を成さないという実話が、野球そのものの魅力を伝えているようで面白かった。2012/11/15

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