ヴィクトリアン・サーヴァント―階下の世界

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  • サイズ B6判/ページ数 360p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784269820142
  • NDC分類 366.8
  • Cコード C1098

内容説明

ヴィクトリア時代、未曽有の繁栄を遂げた中流階級のリスペクタブルな生活を文字通り階下で支えた家事使用人たち。彼らの日々の営みを豊富な具体的資料を通して浮き彫りにする。

目次

家事奉公の始まり
使用人の全盛期(使用人保有階級と問題点;職に就く;日々の仕事(女性使用人の場合;男性使用人の場合) ほか)
衰退の時代―新世紀(変革の風(一九〇〇年から一九一四年まで)
最終局面)
付記(家事使用人の賃金率;使用人の職務;小間使 ほか)

著者等紹介

子安雅博[コヤスマサヒロ]
1953年(昭和28年)千葉県東金市生まれ。千葉大学人文学部人文学科英文科卒業、セントラル・コネチカット州立大学修士修了。千葉県立千葉高等学校教諭
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

viola

5
論文用に。ヴィクトリア朝の家事使用人の研究書。『パンチ』誌からの皮肉たっぷりの諷刺画も載っていたり、使用人に関することが満遍なく載っていて分かりやすいです。意外と載っていない、使用人の減少していく理由までも網羅。 勉強として・・・・も良いけれど、こういう本を仕事を辞めたいときに読むのが良い気がします。どれだけ現代って恵まれているんだろう。2010/10/13

timeturner

4
使用人側と雇用者側、両方の意見を、実在の人物が書き残したものなど詳細な資料から引用しているので、偏らない視点で見ることができる。もっとも、そうしたにしても使用人、特に女性の境遇が悲惨であることは絶対的な真実なのだけれど。2013/11/04

tochork

3
メイドさんは過酷なお仕事ですね……。明け方から深夜まで働かされて、超薄給。メイドの序列や雇用主との関係などに詳しい。メイド黎明期から衰退までを網羅し、社会情勢などにも触れている。たしかに英国生活史を扱うならば非常に便利な資料。読書ならば、メイドのお仕事内容は読む価値アリ。他は河村貞枝「ヴィクトリア時代の家事使用人」『路地裏の大英帝国』で十分というのがボクの感想でした。2012/09/11

くるくる

2
調査が綿密っぽくて興味深かった。執事さんやメイドさん、家庭教師なんかは個別に書籍も出ていて多いけど、家令や従僕、下っ端の使用人さんたちの詳細はあんまり見たことなかったので驚きがいっぱいでした。あと邸の中の使用人間の序列、時代による雇い主と使用人の関係も体系的に違いを見るのは初めてで面白かった。老齢になるとほとんどの使用人が仕事につけず、救貧院レベルに生活が落ちるというのは現代の非正規雇用者を思い出しましたが、休みのなさと労働の過酷さは比べ物にならないほど当時がきつい。少しですが、1999年までカバーあり。2014/03/24

shou

2
19世紀ヴィクトリア朝の家事使用人を扱った資料本の、原点といえる本。既にこの本を参考にして写真も豊富な資料本が幾つか出ているので、当時の情報としては目新しさはない。ただ、改訂で追記されているようで、20世紀における衰退の研究あたりは興味深い。2013/04/06

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