感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
S.Mori
26
卑弥呼の跡継ぎいよの物語です。繊細で緻密なタッチで現代の日本人には馴染みのない古代史の世界を描いていて、私のような歴史好きにはたまらない作品でした。クロヲトコのような人々の葬儀を担当する人物の描き方などに、当時の人間の死に対する態度がうかがえて興味深かったです。いよが受ける暴力など人間の暗黒面がきちんと書き込まれており、厚みのある物語になっています。辛い目にあっても素直さと優しさを失わないいよが、これからどう成長していくのか興味は尽きません。2020/08/24
りー
21
卑弥呼のあとを継いだ壱与が主人公。まだ巫女として見出だされる前の悲惨な暮らしが描かれます。壱与と一緒にいる痴呆症状がある「ばばさま」が鍵になる人物。優れた巫女は神の依り代として力を使うたびに、この世から遠のき、身体を磨り減らしていく、という描写が残酷なまでに描きこまれている。2021/02/23
マドリン
7
始まりは南の島から。不思議な力を持つおばばと壱与は、伊都国の王子の訪問によって大和(ヤマタイ)国へ行くことに。物語はそこから始まる。 自然豊かな古代の日本を描く山岸さんの絵がとても好きです。2021/06/08
瑪瑙（サードニックス)
5
邪馬台国の時代を舞台にイヨという少女が主人公の物語。まだ１巻だけしか読んでいないので、人物の事や国の事など把握しきれていない。あまりよくわかっていない時代の話なので、自由に空想を膨らませることができる。ヒミコやヒミコの姉や癖のある王子達。イヨを救ったシビの今後も気になる。2011/04/06
ゆあん
4
図書館にて。あぁこれ何度も読まないとダメなやつだ！山岸凉子がどんなふうに魏志倭人伝を解釈してんだろう…2014/10/01
