姥玉みっつ

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姥玉みっつ

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  • サイズ 46判/ページ数 280p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784267024160
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

江戸を舞台に、個性豊かな三人の婆たちの日常とその周りで起こる悲喜劇をコミカルに描く「女性の老後」をテーマにした長編小説。
 名手宅の祐筆(文書や記録を取り扱う職)を得て静かな余生を過ごしたいお麓(ろく)は、おはぎ長屋という長屋に住んでいた。これで老後の安泰は約束されたと思い込んでいたが、その平穏な暮らしはわずか一年で終わりを迎えた。お菅(すげ)が越してくると、さらに半年後にはお修(しゅう)がやってきたのだ。二人の幼馴染はお麓の長屋を毎日欠かさず訪ねてきては、心底どうでもいい話をしゃべり散らす。
 お麓はこの先、二人とうまくやっていけるのか。安穏に暮らすはずの余生はどうなってしまうのか。さらには、いろいろな事件に巻き込まれていき……。

内容説明

名主の書役として暮らすお麓の閑居へ、能天気なお菅と、派手好きなお修が転がり込んできた。ふたりとも、いわば幼馴染である。お麓は歌を詠みながら安穏の余生を送ろうとしていたのだが―。ある日、お菅が空地で倒れた女と声が出せない少女を見つけてきた。厄介事である。お麓にとって悪夢のような日々が始まった。直木賞作家が描く痛快時代小説。

著者等紹介

西條奈加[サイジョウナカ]
1964年、北海道生れ。都内英語専門学校卒業。2005年、『金春屋ゴメス』で日本ファンタジーノベル大賞を受賞。12年『涅槃の雪』で中山義秀文学賞、15年『まるまるの毬』で吉川英治文学新人賞、21年『心淋し川』で直木賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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いつでも母さん

155
『泣いて、笑って、喧嘩して』読後はこの帯が沁みてくる。幼馴染の三婆(お麓・お菅・お修)サイコー!本作は正直言って途中まで婆三人にイライラしていた(三人ともうっとおしいのだ)だがしかし、声が出ない曰くありの女の子を育てるにつけ、それぞれ憎めない所もあって徐々に西條さんの術中にハマるのだ(拍手)三婆のこれまでや家族の問題を片付けたり、お萩と名付けた女の子の楯となり悪を成敗する長屋人情物語を面白く読んだ。いつかお萩と再会するシーンを想像するとニンマリしてしまう(ドタバタ道中記・・笑) 2024/04/03

chimako

73
同じ長屋で暮らすことになった幼馴染みの姥三人。そこで面倒を見ることになった口のきけない少女。彼女はいったい誰?一緒に逃げてきた女性は母親?いったい何があったの?と謎の多い女の子、とりあえず名前をお萩とする。三人の婆さんにあれこれ仕込まれながら少しずつ生気を取り戻していく。三人の婆さんたちにも屈託はあり、一人暮らしにも訳はある。逃げてきた理由がわかるにつけ、人間のくずである大家の当主の性癖には身震いする。一件落着となったがお萩は遠く、三姥は寂しさに意気消沈……かと思えばそうでもなく相変わらずの三人だった。2024/04/28

のぶ

71
人情とミステリーが混ざった面白い時代小説だった。お萩長屋に奇しくも住むことになったお麓にお菅とお修の三人、元幼なじみの婆。そこに、小菅が行き倒れとなっていた母娘を見つけくるという事態が発生。皆で助けたものの母親は2日後に死去。8歳くらいの娘は口が利けないらしく身元も不明。結局三人が、お萩と名付け女の子の面倒をみることになる。この三婆たちが喧しい。とくにお菅とお修の二人が、お互いに言いたい放題。このやり取りがすこぶる面白い。一方でお萩の身元を突きとめるために奔走する。明らかになってくる経過が興味津々だった。2024/05/06

チーママ

68
婆になっても何とかなるさと前向きになれる作品。幼馴染で同じ長屋に暮らす三人の婆たちが、一人の少女との出会いから生きる喜びを見いだしていく物語。高齢になっても何でも話せる友だちが身近にいるっていいな。愚痴をこぼし合い、励まし合えれば老境の心細さもきっと和らぐ。歳を重ねても何かしら役に立ちたいと思う気持ちもわかるなぁ。頼りにされることは励みになるはず。ミステリー仕立てで最後まで展開が読めず、ラストの息詰まるシーンには目をつぶりそうになった。でも安定の奈加さん。しっかり面白かった。2024/04/25

はにこ

61
同じ長屋で住むことになった幼馴染の三婆。その三婆がひょんなことで面倒をみることになった女の子の話。それぞれ得意なことや性格が違う三婆が力を合わせて少女を守る。くちがきけない少女の出自がかわいそうだった。それぞれ居場所が無かった三婆ズ。喧嘩もするけど楽しそうなのが良かった。2024/04/25

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