手塚治虫の『ブッダ』読本

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  • サイズ B6判/ページ数 254p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784267018763
  • NDC分類 726.1
  • Cコード C0095

内容説明

創作秘話から映画化の舞台裏まで、新装版コミックス全14巻のエッセンスがこの一冊に。生きる希望と勇気を与えてくれる手塚漫画の最高傑作をより深く、より面白く、味わうためのガイダンス。

目次

第1章 『ブッダ』を語る(手塚治虫『ブッダ』を語る―インタビュー;まんが「ブッダ」と作者の仏教観―インタビュー)
第2章 『ブッダ』に挑む(手塚治虫―ロマン大宇宙 輪廻転生の宇宙へ;わたしの仕事と生活―人間五十歳を越えると)
第3章 『ブッダ』に学ぶ(『ブッダ』に投影された手塚治虫の思想と人生―対談・多田道太郎×なだいなだ;『ブッダ』に学ぶこと―対談・内館牧子×山折哲雄 ほか)
第4章 『ブッダ』を読む(先陣;大きなテーマ ほか)
第5章 『ブッダ』の映画化(今、『ブッダ』を映画化する意味―インタビュー;現在の社会に求められる『ブッダ』の世界観)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

gtn

27
いわゆる宗教漫画ではない。手塚氏が描くブッダは生涯悩みに悩みぬく。死の間際に、自分の人生が間違っていなかったかどうか、ブラフマンから言質を得ようとしたほどだ。つまり、喜び、怒り、嘆き、傷つく生身の人間である。氏も、仏とは人間であると言いたかったのかもしれない。2021/02/11

ゆき

5
印象的だったのは、なだいなだ氏と多田道太郎の対談。 なぜブッダは王子として恵まれた生活をしていたのに嫁子を捨て出家し、悟りを開いたのか。それは、厳しい身分制がしかれたインドで、自分は恵まれた環境だったからこそ「喪失の不安」を強烈に感じており、それを克服するためだったという分析。幸か不幸か、ブッダは常人の十倍くらい感受性が鋭敏だった。人類初のHSPであり精神療法家となったブッダが悟りを得る過程は、その不安や苦悩を克服していく過程そのもの。そしてその方法を人々にも伝え、不安や苦悩に苦しむ人々を救おうとした。2024/04/26

ととろ

3
十人十色で『ブッダ』を語る。なるほどそんな読み方もあるのね。『ブラック・ジャック』より先に描いてたとは知らなかった。私的には最後の四方田さんの言葉が腑に落ちた。映画化されたようだけど、私は観ていない。どう考えてもあの世界観を他人が表現できるとは思えないからだ。案の定、不評のようだが。2021/03/06

Yoshiteru Hayashi

3
こちらも図書館で借りてきた本です。医学博士でもあり、手塚治虫の博識には驚嘆する者が多いのですが、「ブッダ」という作品は仏教の開祖を扱っい彼の想像も交えた壮大な人間ドラマ。様々な人の解説が掲載されており、改めて作品と手塚治虫の偉大さを学びました。2020/12/29

Shosei

3
この種の解説本は、自分の視点とは別角度から作品を照射し、新たな気づきを与えてくれます。実務者ダイバダッタと、求道者ブッダが表裏一体のキャラクターだったこと。史実=仏典の記述と作者の創作の融合。冒頭、タッタとチャプラという架空の創造物がストーリーを牽引しながらブッダの誕生へと不自然なくつながってゆく見事な構成。仏教の創始者の生涯というツマラナイ題材をこれほど面白いお話に仕立て上げてしまうクリエーターは、古今東西探しても手塚治虫ただ一人です。2020/07/04

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