出版社内容情報
孝行者の徐庶は、母の筆跡をまねた偽手紙にだまされ、曹操のもとへ行くという。
玄徳は快くそれを許し、遠くまで見送った。
徐庶は玄徳に隆中に住む大賢人を訪ねるよう言いおいて去る。
しかし徐庶の母は、我が子の愚かさを嘆いて自害してしまった。
徐庶が薦めた人こそ「伏竜・鳳雛のどちらかを得れば天下を手中におさめることができる」といわれる伏竜、諸葛孔明だった。
玄徳は関羽、張飛をともなって孔明の住む廬を訪ねるが……。
目次:
偽手紙/諸葛孔明/母と子/孔明を訪ねて/雪千丈/三顧の礼/お家騒動/曹軍侵攻/博望坡の戦い/酔えぬ美酒/劉表の死/降伏/孔明 新野を焼く/難民
〔付録〕
年表
三国志関連地図
「人盗り物語、三国志」 シブサワ・コウ(ゲーム・プロデューサー)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
どぶねずみ
45
この戦国時代に大事な軍師を失うことになってしまったけど、ようやくここで諸葛孔明に出会うのか。相手がどんなに若造であっても、お願いする立場なら、横柄な態度を取ってはいけないよね。ここで「三顧の礼」だ。控えめであまり威厳のなさそうに見える玄徳様だけど、いつでも安定したお人柄。三国志ファンは、誰かしら好きなキャラクターがいるようだけど、私は誰のファンになるのかな(笑)2020/02/27
黒猫
22
三顧の礼でついに諸葛亮が劉備の陣営に入る。孔明の実力を疑う関羽、張飛が劉備に嫉妬。それを逆手にとる孔明は、緒戦において鮮やかに南下してきた曹操の先陣、夏侯惇を破る。あまりの夏侯惇の猪っぷりにちょっと待て、夏侯惇はこんな無策な人間じゃないはずと思う間もなく散々に撃ち破られる。勝ち戦で信頼を一気に増した孔明は、荊州の混乱に乗じて、一気に乗っとる事を劉備に薦めるが、そこは劉備の仁徳の壁が。結局、孔明はこの荊州を取らなかった事を北伐時まで引きずる事になる。孔明は十字架を背負ったんだなあ。荊州が今後の鍵。2019/10/23
ミホ
16
いよいよ諸葛亮孔明の登場!役者がそろってきました。2015/06/02
reeree
15
[http://mediamarker.net/u/reeree/?asin=4267014515] ・「偽手紙」 ・「諸葛孔明」 ・「母と子」 ・「孔明を訪ねて」 ・「雪千丈」 ・「三顧の礼」 ・「お家騒動」 ・「曹軍侵攻」 ・「博望坡(はくぼうは)の戦い」 ・「酔えぬ美酒」 ・「劉表の死」 ・「降伏」 ・「孔明 新野を焼く」 ・「難民」 やっと孔明登場。2016/07/01
Cinejazz
13
劉備玄徳の前に、いよいよ賢者らの登場です。水鏡先生こと司馬徽(しばき)、徐庶(じょしょ)、そして三顧の礼に応えた諸葛孔明(しょかつこうめい)が、民を憂え国を思う劉備を支える絶大な力となるのでした。荊州を治める劉表(りゅうひょう)は、病床で劉備を後継者となるよう懇願しますが、子息を差し置いての帝位には承諾しかねます。ついにはお家騒動となり、劉表が病死すると曹操軍の攻略が始まるのでした。劉備は曹操の野望を砕くため、孔明の知略に請い従い、荊州と益州の西蜀54州を治めるべく孤軍奮闘を続けるのでした。 2020/05/07