感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
そら
32
シッダルタが生まれるまでが長いな。当時のインドの状況をこれだけの尺をとって描いているのか、丁寧だな~💦。そして登場人物めっちゃ多いな!(笑)。この巻の主役はシッダルタではなくスードラ(奴隷層)のチャプラ。どう見ても架空の人物、架空の話。脇役たちにもみんなにストーリーがあって読み応えあり。手塚治虫、すごいなって思うのは、身分制度に翻弄される人々を描いたら、スードラだけじゃなくて、ちゃんと高貴な人も翻弄されている。自己犠牲を描いたら、すぐその後に弱肉強食の必要性、必要悪もちゃんと描いている。視野が広い!2021/09/19
紅香@新刊購入まで積読消化あと2冊⭐︎
31
3500年前、アリアン人がヒマラヤ山脈の麓に住み始めた。インドの始まり。中でも特に血統正しいものはやがて社会の指導者へ。バラモンと自分達を名乗った。身分差別が激しい時代。奴隷は親子代々奴隷。だれがそんなこと決めたのだろう。何のためにこんな苦しい世界を生きなければならないのだろう。。その答えを探しに僧からナラダッタ、奴隷からチャプラ、奴隷より下の身分タッタがタッグを組む。シッダルタが生まれた。時が流れても未だにわからないことばかり。難しいかなと思ってたけど手塚治虫の情熱がヒシヒシと伝わってくる作品。次巻へ。2018/03/14
gtn
26
小学生の時、一番ショックを受けた本。40数年ぶりに再読。この巻の主人公は奴隷チャプラとその母、非人タッタ、そして僧侶ナラダッタ。瞬時にあの頃の記憶が甦る。人間が勝手に作り上げた差別の愚かさ、生けるものすべての平等思想を、ダイレクトにぶつけられた。2023/06/26
シルク
11
20年ぶりくらいの、再チャレンジ。学生のころ、たまたま部活の合宿先で読んで『ブラックジャック』にショックを受けた。そんでハマって、○ックオフで1冊100円になってるのを探しては、実家に帰るときのおみやげにしていた。ブラックジャック全巻制覇したら、次は、『火の鳥』。こちらは、高校の図書室で、兵の生首が並んでる&若者が、顔の皮をはがされて代わりに狼の顔の皮を被せられるのだったか…その描写に「ギィエエエェ」となり、ガタガタ震えながら本を閉じた。その再チャレンジで、こちらもやがて全巻読破。手塚治虫面白いわ、→2023/09/28
ヘビメタおやじ
11
手塚治虫はすごいです。お釈迦様の話と思って、どういうストーリーになるのかと訝っていましたが、面白くて止められません。生まれる前からもうすでに波瀾の物語で、引き込まれます。登場人物も思ったより多く、それぞれの運命にも目が離せません。次巻に進みます。2019/05/28