出版社内容情報
お肉となる黒毛和牛の牧場に、金色の毛の仔牛が生まれた。
牛飼のかあちゃんは「きんじろう」と名づける。
しかし「肉は安全なのか?殺して処分すべき」との声が上がる。
「お肉」になる命と、「ゴミ」になる命は同じではない。
牛飼かあちゃんは、きんじろうの命を大切にするために奮闘する。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ベーグルグル (感想、本登録のみ)
47
黒毛和牛なのに金色の毛で生まれたきんじろう。周囲からは偏見の目で見られたが、遺伝子上は黒毛和牛と分かり、肉として成長するように牧場のおかあちゃんは育てていく。「お肉」になる命と、「ゴミ」になる命は同じではないから。そしてお肉になるためにきんじろうは成長していく。「いただきます」の言葉の意味、他の命を頂いて私達は生きている事を改めて感じた1冊でした。2020/10/12
せしる
0
人間が食べるお肉にするために生まれる牛。同じ殺すでもお肉にするのとただ殺してゴミにするのとは全然違う。最近家畜を育てることが環境に大きな負荷を与えていることが問題視され、代替え肉などの開発が進んでいる。環境問題だけに特化すれば良いことだと思うし、何より人間の飽くなき欲望を見直す時期が来ていると思う。2021/12/15
nago
0
15年前にあった話。黒毛和牛を育てる農家から、毛色の違う牛が生まれた。周りの偏見から子牛を守り、立派なお肉になれるよう、育てていく。2021/01/17
百万石のマルコ
0
少し奇妙に感じる設定も実話ならではか。黒毛和牛酪農家の元に産まれた金の毛並みの牛。肉として全うできるかで判断されるシビアさと、命あるものを肉にする仕事で持つべき覚悟を知ることができる。2020/12/19
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- 和書
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