出版社内容情報
猟に来た山で二人の紳士がみつけた西洋料理店「山猫軒」。「どなたもどうかお入りください」と書かれた扉をあけると、また扉で、そこにも文字が。たくさんの扉の先に…。
内容説明
山で二人の紳士がみつけた西洋料理店『山猫軒』。「どなたもどうかお入りください」と書かれた扉をあけると、また扉があり、そこにも文字が…。小学1年生から楽しくよめる宮沢賢治のおはなし。
著者等紹介
宮沢賢治[ミヤザワケンジ]
1896年岩手県花巻市生まれ。盛岡高等農林学校卒業。1924年詩集『春と修羅』、童話集『注文の多い料理店』を出版するが、1933年9月21日、病気のため三七歳の若さで亡くなる。数多くのこされた、すぐれた詩や童話が、没後、整理・出版され、いまもなお多くの人びとに読みつがれている
和田誠[ワダマコト]
1936年生まれ。1959年多摩美術大学卒業。1968~73年「週刊サンケイ」表紙絵担当。1977年より「週刊文春」の表紙を描いている。1969年文春漫画賞。1981年講談社出版文化賞さしえ部門。1994年菊池寛賞。1997年毎日デザイン賞。映画監督でもある
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Natsuki
57
和田誠さんの絵による『注文の多い料理店』。お話の怖さが緩和されて、少しほっこりしながら読みました。和田誠さん特有の丸みのある、素朴なタッチのなせる業。「宮沢賢治×和田誠」、この組み合わせ、もっと早くに出会いたかった(*´ω`*)2019/11/25
みーちゃん
52
話の最後に、店の名前の意味がわかり、なるほど!と、思いました。字が大きいので、小さい子でも、読みやすそうな本です。2020/07/03
Gummo
45
和田誠さんが挿絵を担当されていたので久々に読んでみた。私の記憶の中では、主人公の二人は山の中で恐ろしい目に遭ったかわいそうな人たちだったんだけど、改めて読んでみると、連れて行った犬の死に際して見せた彼らの態度があまりに薄情で、少しぐらい怖い目に遭ったほうがいい奴らだったんだなと思った。2017/03/17
ベーグルグル (感想、本登録のみ)
43
【学校図書室】昔、読んだはずなのにすっかり忘れていた。こんなブラックユーモアだったのね。絵は今年訃報の和田誠さん。2019/10/29
chiaki
38
えっ!?まさかのそっちなの!?笑 私はてっきり猫がとっても忙しくレストランを切り盛りするメルヘンな世界のおはなしだと想っていたので、大笑い!賢治の世界にもこんなブラックユーモアがあっただなんて♡宮沢賢治作品、教科書掲載の作品でもうお腹いっぱいで今まで読んで来なかったことを激しく後悔しました!和田誠さんの絵、やっぱり素敵。このシリーズは、文字も大きいので薦めやすいな♪2020/11/21