出版社内容情報
ひるまのきれいな色をみたいと願ったこうもりのルーファスは,ねないでおきていることにしました。やがて,ひがのぼり……。 幼児から
内容説明
こうもりのルーファスはじぶんのくろいいしょうがいやでたまりませんでした。つごうのよいことに、だれかがえのぐをおきわすれていましたので、ルーファスはみみをあかく、つめをあおく、あしをむらさきいろにぬりました。そして、とくいになって、あかるいお日さまのひかりのなかへとびだしていきました―。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Kawai Hideki
65
夜の世界に住む、黒いこうもりのルーファスが、昼の世界の鮮やかな色にあこがれた。自分の黒い衣装が嫌になり、赤や黄色の絵の具を塗りたくって昼の世界に飛び出したとたん、人間たちに撃ち落とされてしまう。ちょうちょ集めの名人・タータロ先生に一命を救われ、もとの夜の世界にもどりつつも、新たな楽しみを見つけるお話。コウモリの絵がかわいらしい絵本。2015/11/28
nyanco
23
「すてきな三にんぐみ」のウンゲラーが描いたこうもりの絵本。灰色と黒ばかりの夜の世界しか知らなかったこうもりのルーファスは、ドライブインシアターでカラーの映画見て世の中に明るくて綺麗な色があるんだと驚きます。朝まで眠らずに頑張って起きてほら穴から出てみたら昼間の世界は、こんなにも明るく美しいなんて!置き忘れられた絵具を使って、耳を赤く、爪を青く、足を紫色に、お腹には緑色の大きなお星を描いて大得意で空に飛びだしたら…。ルーファスが再び、元の家に戻るきっかけも映画、ウンゲラーは映画好きなのかなw2010/08/05
けんちゃん
11
☆勝手にウンゲラー祭り開催中!☆ 黒い自分がイヤになって、カラフルに変身して昼間の世界の飛び出したルーファス。傷は負ったものの新しい出会いと生活を手に入れます。あこがれと現実は違うもの、やがて自分のあるべき場所に気づいて帰っていきます。心ある人間と動物の温かい交流はウンゲラーの得意技。くすっと笑えるほっこりしたラストがうれしいです。2011/01/26
ヒラP@ehon.gohon
8
おもちゃ図書館で読み聞かせしました。2019/09/04
Maiラピ
8
お勧め!ウンゲラーの1980年の作品。いつまでもフレッシュ!新しいモノを知り取り入れる、それは素晴らしいことだけど、それが自分らしいもの、居心地がいいものか、取捨選択も必要。冒険して失敗して怖い目、痛い目にもあったけど、得るものもありました。何か頑張ったら、それが失敗であっても神様はちゃんとご褒美を用意してくれてます。素敵な異文化交流!素敵な絵とお話♪2011/07/19