内容説明
江戸時代にも筆まめな人がいたもので、ちまたで実話として語りあわれていた怪奇な話を記録した本が、何冊もでています。この巻では、高級役人、根岸鎮衛の『耳袋』、平戸のとのさま松浦静山の『甲子夜話』、紀州の藩士、神谷養勇軒が藩主の命によってまとめた『新著聞集』などから数話ずつを紹介。小学校高学年以上。
目次
1 江戸のちまたの怪談奇談(『耳袋』を書いた高級役人;皿屋敷伝説のなぞ;お菊虫と井戸と名前 ほか)
2 平戸のとのさまの『甲子夜話』(書きも書いたり20年;天狗にさらわれた男;ろくろ首の話 ほか)
3 紀州のとのさまがまとめさせた奇書(型やぶりな藩主と養勇軒;幽霊をのんだ男;へらと石の怪 ほか)
4 世にもふしぎな妖怪の連続出現(『稲生物怪録』と平田篤胤;比熊山の肝だめし;恐怖の一夜 ほか)