出版社内容情報
《内容》 脳損傷による言語・認知障害として，多岐の症状が出現するが，これらの障害は従来の失行・失認の概念では捉えきれず，評価，治療へのとりかかりのきわめて困難なものが多い．本書はこのような障害をどのように訓練し，治療していくかを事例をあげながら懇切に解説した． 《目次》 イントロダクション 認知リハビリテーションのモデルへ向けて 注意障害のリハビリテーション 急性脳障害後の注意障害の治療 注意障害のリハビリテーションにおけるコンピュータの利用 後天性注意、記憶障害のマネジメント 記憶障害のリハビリテーション プロセス日記の概念：見当識訓練，記憶訓練，行動コントロール訓練へのアプローチ 閉鎖性頭部外傷患者のための記憶ストラテジー：認識心理学的訓練法は役立つのか 推理・問題解決能力のリハビリテーション 仮説形成とコンピュータを用いた認知療法 前頭葉機能障害-治療的アプローチ 行動障害のリハビリテーションにおける認知アプローチ 前頭葉損傷による“制御障害症候群”のリハビリテーション：認知社会心理学的アプローチ 認知と行動の統合：脳損傷リハビリテーションの実用的アプローチ 外傷性脳損傷患者に対する行動学習療法 結語 認知リハビリテーションの位置づけについての評価
