音声生成の科学―発声とその障害

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  • サイズ B5判/ページ数 272p/高さ 26cm
  • 商品コード 9784263211427
  • NDC分類 491.368
  • Cコード C3047

出版社内容情報

《内容》 音声生成に関する世界的定本の翻訳書. 発声はコミュニケーションや自己表現など,生活の質を高めるために大切な働きをしている.本書は音声生成を理解するために必要な,喉頭の解剖から始まり,呼吸の生理,声帯組織の生体力学,音響学や心理学など様々な領域を網羅,科学的な理論で裏付け解説.    

《目次》
【喉頭の基本構造】 解剖学的用語 硬組織の形態学 喉頭の筋肉 声帯軟部組織の形態学 喉頭の血管と神経支配 【声帯組織の生体力学】 音生成の材料 生体力学とは何か? 基本力学の復習 連続力学の要素 組織粘弾性の基礎 臨床的・教育的問題点 【気道における流体の流れ(呼吸)】 流体の圧力 肺のシステム 管の中の流れに対する保存の法則 呼吸における臨床的・教育的問題点 【声帯振動】 声帯振動の古典的記述 簡単な振動 振動運動の視覚的,数学的表現 声帯の自励持続振動機構 臨床的・教育的問題点 【音の生成と伝搬】 音の生成 音源の周波数スペクトル 音の伝搬 音の反射 【母音の音源・フィルタ理論】 音響管内での音波伝搬と共鳴 母音の構音と音響 母音のスペクトル分析 臨床的・教育的問題点 【声の分類と年齢変化】 形に基づいた分類 副次的要素による声の分類 声の重要な時期 臨床的・教育的問題点 【基本周波数の調節】 F0調節の概要 F0調節のカバーモデル F0調節のボディー・カバーモデル 肺圧のF0に対する影響 臨床的・教育的問題点 【声の強さと効率の調節】 いくつかの用語の定義 音の放射 内転,肺圧,F0と強さの変化 声道の変化と強さの変化 声の効率 臨床的・教育的問題点 【声区】 声区の聴覚印象 不随意な声区変換:2つの仮説 臨床的・教育的問題点 まとめ 【声のゆらぎと動揺】 いくつかの定義 ゆらぎと動揺の原因 芸術的原因 音声信号の型と物理学的尺度 臨床的・教育的問題点 【音声障害】 先天性音声障害 組織変化に伴う障害 神経筋の異常と音声障害 音声の疲労

目次

咽頭の基本構造
声帯組織の生体力学
気道における流体の流れ(呼吸)
声帯振動
音の生成と伝搬
母音の音源・フィルタ理論
声の分類と年齢変化
基本周波数の調節
声の強さと効率の調節
声区
声のゆらぎと動揺
音声障害

著者等紹介

新美成二[ニイミセイジ]
1940年長崎県に生まれる。1966年東京大学医学部医学科卒業。1971年東京大学付属病院耳鼻咽喉科医局長。1974年米国ハスキンス研究所研究員。1979年コペンハーゲン大学客員研究員。1980年北里大学医学部耳鼻咽喉科講師。1984年東京大学医学部音声言語医学研究施設助教授。1988年同教授(音声生理学部門)。東京大学大学院重点化に伴い東京大学大学院教授。2001年3月定年退官。2001年4月東京大学名誉教授。国際医療福祉大学保健学部教授、言語聴覚センター長
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