内容説明
本書は、1990年代半ばから主として欧米の開発学の研究者と開発援助実施機関の間で脚光を浴びている「Social Capital」という概念を、開発援助との関連でさまざまな角度から検討したものである。
目次
なぜ「社会関係資本」に注目するのか
社会関係資本概念の有用性と限界
社会関係資本と開発―議論の系譜
社会関係資本と効率改善のメカニズム
共有資源管理と「縦の」社会関係資本
住民組織を利用した開発のための社会関係資本
社会関係資本と参加型開発援助プロジェクト―JICAプロジェクトのレビューを通して
政府と市民のシナジー―都市環境衛生のパートナーシップの問題点
社会関係資本とマイクロファイナンス―ベトナムを事例に
潅漑水利組合と社会関係資本
社会関係資本の操作性―よそ者は信頼を作り出せるか
著者等紹介
佐藤寛[サトウヒロシ]
アジア経済研究所経済協力研究部主任研究員
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