内容説明
本書は平成5年度の調査研究事業「援助が途上国に及ぼす社会的影響」研究会(主査・佐藤寛)の成果報告書である。本書は援助批判、ODA批判の書ではない。また援助批判に対する反批判、あるいはODA擁護のための書でもない。われわれは援助を「すでに存在している一つの現象」としてとらえることにする。これは本研究会発足時の約束である。しかし、いずれか一方の論陣に加わって意見を表明する前に、われわれは現在のODA論議、援助に関するさまざまな意見の交錯のなかで、議論の深化のための材料を提供したいと思っている。
目次
第1部 援助と社会の反応
第2部 援助と社会文化的要因