ライトジーンの遺産

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ライトジーンの遺産

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  • サイズ B6判/ページ数 433p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784257790266
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

人工臓器の総合メーカー、ライトジーン社が解体された。一社独占では人類の運命を握りかねないからだ。だが、臓器を巡る奇怪な現象と犯罪は絶えることがない。ライトジーンの遺した『人造人間』と市警の新米刑事が動き始める。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

UK

30
超能力を持つセイファなる人造人間を主人公としたSF。最初は連作短編集の体裁で、毎回同じ背景説明が冒頭に入るのがちょっと鬱陶しい。人造人間vs人の屈折した感情の描写も理屈っぽく、中々ストレートには楽しめない。とぶつぶつ言っているうちに、段々主人公のコウに愛着も湧いてきて。これ、背景はSFだけど、中身はよくあるおっさんの刑事モノだな。ウイスキーを愛する中年の刑事もどき。ライバルは最強の美女。ほらね。それなりに面白いけど、SFとしても刑事モノとしても、まあ普通かも。2014/10/06

いちろく

22
紹介していただいた本。人造人間コウ(ただし見た目も中身も酒好きの40代のおっさん)が、兄弟であるMJ(ただし見た目も中身も若い美女)をはじめとする人物達と、解体された人造臓器メーカーライトジーン社の遺した臓器技術のトラブルを解決したり巻き込まれる中で、自身の謎にも迫っていく展開。やや重めな設定や独特な世界観も、2編目あたりからSFドラマを観ている感覚で読み進められた。ハードボイルドコメディ的な展開も、終わってみたら著者の世界観の上で踊らされていた感覚。最後に一言、これは、このオチは、気がつかないよ。2020/07/30

とくけんちょ

21
超能力者である人造人間の何でも屋と若手の刑事がゴタゴタに巻き込まれるというわかりやすい設定。分厚くて二段であるが、連作集であって、わかりやすい構図なので、読み手にストレスはたまらない。人造人間を開発したライトジーン社、最終的には、その出生や能力の謎に迫っていく。人造人間の主人公には、兄であってイケてる女の容姿の女??がおり、膨らませようと思えば、どんどんいけそうで、アニメ化とかもオッケーな感じ。ライトジーンならぬ、ライトな仕上がりで、ビジュアルも想像しやすいし、分厚さに似合わず軽めに楽しめた。2018/06/08

はんみみ

12
若い頃に楽しんだ本を時間を置いてまた楽しめるのは幸せだな、しかも主人公の年齢に近くなっていると見えるモノが違っているのも分かって更に。特にバトルウッドの心臓は昔はちゃんと理解できていたのかと不思議なくらいに印象が違う、若い人の才能と才能を持つが故の焦りを見守るしかない中年の姿勢になんだかしみじみしてしまった、逆に肌感覚でヒリヒリするようだったセシルの眼が少し遠くなったかな。続きとは言わないがD〜Yの間があればいいのになぁ、と未だに思ってしまう。2017/02/19

朱音

10
「人工臓器」といえば限られた人物の「人間離れした力の源」というのが当たり前なSFが多い中、この世界設定は面白い。筋立てもいいが、「サイキックでドアを開けるよりも歩いていってノブひねったほうが楽だ(意訳)」という「超能力万能説否定」がいい。「超能力モノ」は好みだがなにもかも万能、じゃつまらないもの。面白かった。2009/08/09

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