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内容説明
苛烈な父と子の相剋のドラマは、老学者カリオール、娼館の主ラグーンの思惑もからんで、混迷の度を増していた。緒戦に完敗したバラージュ男爵は、父を斃すためにミスカの体内の“破壊者”を我が身に呼び込もうと決意し、Dの力に脅えたヴラドは“山の民”に守られた山城に居を移そうとする。そして数次の戦いを経て、刺客たちがすべて死に絶えたとき、悲劇の最後の幕が上がった。超人気シリーズ、壮絶な完結巻。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
*こころ*
4
111冊目。 積読本、2013年購入。 最初2巻に比べると面白さが失速⤵️? 最後は無理クリ悲劇に仕立てた感じがする? 2018/10/29
Hugo Grove
4
男爵、あまりにも哀しい。Dもますます孤独になっただろう。同士というか仲間というか、そういう他者とやっと出会えたのに。ミスカも貴族の中にわずかにあった人間を思いやる心にめざめたのに。登場者みんな可哀想な最後を迎ええてしまった。男爵には生き続けて欲しかった。2013/04/01
hroko
0
登場人物が多いので、伏線の回収、つまり敵方との戦闘と決着は「魔界都市ブルース」風の感傷的な感じがします。絶望的な状況を乗り越えて、妻または母に対する因縁の父と子の戦いは、それぞれが一段階パワーアップするというテコ入れもあって、最後まで物語を楽しめました。本シリーズではお約束な結末ですが、全4巻、飽きさせず、上手くまとめています。2013/06/23
ブー
0
”D”9巻4部作の4巻目・最終章。いよいよ最終決着。いつもの流れで、ほとんどのキャラが・・・でも、一番可哀そうだったのが「タキ」さんだったような気がする。また、「ミスカ」の最後は物悲しく・・・「男爵」も・・・でも、幼子の兄弟が残ったのは良かった。全体的に、終局に向かう中で、「メイ」の”D”への追加依頼の中で「子供料金」で交渉し、”D”も認めるシーンは、清涼感のある場面だった。2010/04/24