ソノラマ文庫<br> D‐薔薇姫

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ソノラマ文庫
D‐薔薇姫

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  • サイズ 文庫判/ページ数 277p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784257766414
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

薔薇に埋もれた城館に住む“姫”と呼ばれる貴族と、それに仕える忠節無比の四人の騎士は、妖物や天災から村を守る一方、命に背く村人を容赦なく惨殺して、長い年月、村を支配下に置いてきた。だが、時の流れはこの村にも貴族の支配に疑念を抱く若者を生み、それに対する姫の側の報復も凄惨の度を増した。そして、惨劇のさなか、Dが村に足を踏み入れた。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

kei

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衝撃のラスト。 今回の敵は、薔薇姫率いる四人の騎士。対村(人間)エピソードもあるが、久しぶりの対貴族側が主体のストーリー。 多少の犠牲には目をつぶり、貴族の恩恵により平和に暮らす村。 現状に反抗する若者たちとともに、Dが貴族と戦う。 貴族を倒し、歪みを正そうとするヒロイン。その根底にあるのは貴族の持つ利権を奪いたいとする欲望。 腐敗を正そうと新しい仕組みを作って、自らの利権とするような世相の反映か。新しいものを得ようとする若者のエゴと受け継がれる人間愛がポイント。2017/01/17

hroko

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「洗練された奴隷制は隷属を喜ばす」という感じに支配された村で、奴隷からの解放を望みながら、最後には、その支配者になりたいと願う人間のヒロインの悲劇を、圧倒的な支配権を持つ女貴族とその騎士、貴族と騎士に挑む孤高のハンターという、シンプルな物語としてまとめています。主人公の刀を鍛つ鍛冶屋が格好良くみえるくらい、シンプルで定番な吸血鬼討伐です。2013/06/15

ブー

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今巻は、騎士道物。久々に貴族が出てきます。しかし、人間の愚かしさ・身勝手さ・また、だけどそれでも生きていこうとする姿。読んでて複雑な気分。また、今回はヒロインが最後・・・所詮、つまるところ貴族も人間も変わらないのか・・・でも、最後の最後で死んだと思っていた青年が生きていたことで、救われた感がある、今巻でした。2010/04/20

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★1/2

yabazo

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この本のあとがきに作者の怠惰により出版が遅れたというようなことが書いてあったが、私はこの本を買ってからもう何十年も後回しにしてきた。この度やっと読了。 薔薇姫と黒騎士、青騎士、紅騎士、白騎士、そしてエレナがそれぞれカッコ良かったがさてさてDの左腕を切り落ちしたのは誰だったでしょうか。2021/05/11

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