感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
十六夜(いざよい)
13
飯島律と彼のファミリーが、さまざまな妖魔との出会いの中で紡ぎ出す不思議絵巻。文庫版第5巻には、呪いをかけられ、体内に妖魔を棲まわせる羽目になった律を描いた「返礼」ほか計7編を収録。2020/02/06
Kanae
3
再読。律の第一人称視点から離れた話が増えたせいか、律が慣れてきちゃったせいか、『秋しぐれ』みたいなのが増えてきたな。とにかく、律になんというか凄み、みたいなものが出てきて、なんかとても綺麗になったような。時間軸のずれがあるから大人っぽい律が出てきたからかもしれないけれど。2012/10/02
ジェミジェム
3
律が自身の目にかけられた呪いを解く「魔の咲く木」が印象的。巻末の「返礼」では舞台が一年前に遡り、そのいきさつがわかる。何より人間が一番こわいという話だが、人間が妖怪の世界に踏み込むことの恐ろしさを描いた「狐の嫁入り」をこの二話の間に入れてくるところがニクい。今巻はこのように各話で時系列が行ったり来たりする上に、「魔の咲く木」は大学生の頃の律の話ではあるが、実はそれから12年経っているので本当はだいぶあとのお話という設定。複雑!しかしだからこそ面白い!この作品は全てを描ききらずに読者に想像させるところが好き2012/01/18
駒場
2
揃って失踪した兄弟を7年待つ女の話と、夫がよそにつくった女の肖像画を自分の顔に塗り替える老婆の話と、律が妖怪に嫁にとられそうになる話が特にお気に入り。この漫画は本当に短編マンガの教科書ですよ……無駄な描写はことごとく削り、すべての描写がラストに繋がる。これから妖怪物描く若い漫画家全員これ読むべきでしょ……2017/04/02
ゆなた
2
時間軸が逆になってて面白かった。マルかわいい!2012/08/25