目次
第1章 ノマドブームの正体とは?(ノマドという名の「自己啓発商法」;経験のない若者が「カモ」に ほか)
第2章 世界を渡り歩くノマドたち(「遊牧民」的な働き方;イギリスで増加するノマド ほか)
第3章 激烈な格差社会の到来(実は「恐ろしい」ノマド;国籍や出身地は関係ない ほか)
第4章 社畜とは何か?(社畜は奴隷か;無言の圧力による相互監視 ほか)
第5章 競争社会を生き抜くために(会社員のノマドワーキングを可能にするインフラ;日本の将来を左右する「柔軟な働き方」 ほか)
著者等紹介
谷本真由美[タニモトマユミ]
1975年、神奈川県生まれ。シラキュース大学Maxwell School of Citizenship and Public Affairs(国際関係論)修士課程、シラキュース大学School of Information Studies(情報管理学)修士課程修了。ITベンチャー、経営コンサルティングファーム、国連専門機関の情報通信官などを経て、現在はロンドンの金融機関で情報システムの品質管理とITガバナンスを担当中。その傍ら、ロンドン大学教授である夫とともに日本人の英語指導にもたずさわっている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
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mitei
95
ノマドと一口に言ってもピンからキリまであるんだなと思った。実際のノマドをやってる人はいずれも自分の専門の知識を持ってやってる人ばかりだな。自分も会社だけに頼らずに頑張って行きたい。2013/04/08
えちぜんや よーた
77
本書の結論を言えば、ノマドと社畜の長所を取り入れて、どちらでも働けるようにしよう!というのが結論。安易なノマドの礼賛や社畜の推薦は一切、行われていません。どちらをするにも、「覚悟せよ!」ということです。2013/07/24
Willie the Wildcat
35
生き方。意図的ではなく、試行錯誤・葛藤の末の結果。自由と責任、対する拘束と(一定の)保障・・・。現実は、こんな綺麗な線引きではなく凹凸。但し、努力が報われるのは共通項。ふと、「ノマドな会社員」を考える。ワークシェアの観点、生き方の選択の観点でもアリかもしれない。仕事の意味、働き方を考えさせる視点も多々あり、若者への前向きなメッセージに好感。2013/10/18
mazda
30
内容は正直イマイチ。ただ、これからノマドワーカーになりたいと思っている「甘ちゃん」日本人にとっては、その考えを改めるのにいい本だと思う。ノマド化することで、雇う側としては多少高い報酬を払っても、即戦力、結果次第でクビにできる、という条件を得られるから、逆に雇われる側としては、そこのリスクを負う必要がある。日本の少子高齢化に対してBYODなどいろいろ提言しているけど、日本企業も馬鹿じゃないから、すでにこのあたりやってるんだけどな…。海外でも同じ問題抱えていると思うけどな…。2013/12/29
ひと
25
ノマドって、ITやネット系のエンジニアやクリエイター、ネットワークマーケティング系の人達の働き方なイメージを持っていました。本書では、腕のあるインディペンデントコントラクターの方々の働き方として紹介されています。事例はイギリスのものというのも珍しい。マニュアルをなぞれば自由人になれそうな感じを与えるノマドブームの自己啓発セミナー系とは一線を画し、プロの厳しさを説いています。住宅ローンを解消して生活コストを下げ、社畜度を落としながら、日本の常識にとらわれずに外を見続けて、勝負できる場所を見つけたいです。2017/01/15