ネコのヒゲは脳である―解剖学講義

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ネコのヒゲは脳である―解剖学講義

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  • サイズ B6判/ページ数 284p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784255002781
  • NDC分類 491.1
  • Cコード C0047

出版社内容情報

若き作家が学者を訪ねた20年前の個人授業が復活!!
人間と動物の不思議にはじまり、人間・生命・言葉・文学・社会など骨の髄まで解剖する。
『バカの壁』の原点がここにある!
歳月を経ても、まったく色あせることのない二人の応酬。
生命をめぐる技術が進んだ現在、さまざまな不安のなか自分を見つめ直したいこの社会で、むしろ改めて考えたいテーマがあふれている。
時の人、養老孟司氏のスタート点――解剖学に立ち返り、もの言わぬ死体を見すえるところから、人間を、世の中を見つめ直す知的興奮の書。


【島田雅彦氏のコメント】
ここに私の原点があるといってもいい。空前のベストセラーになった『バカの壁』だが、私は二十年前に養老先生からじきじきにその講釈を受けていたことを自慢したい。
―島田雅彦『二十年後のあとがき』より

内容説明

『バカの壁』の原点、ここにあり!若き作家が学者を訪ねた。20年前の個人授業が復活!人間と動物の不思議にはじまり、言葉や社会を骨の髄まで解剖する。

目次

序講 解剖実習
第1講 遺伝子と環境
第2講 文学と科学
第3講 機能と形態
第4講 欠如と能力
第5講 現実と自分
特別講義 解剖学教室

著者等紹介

養老孟司[ヨウロウタケシ]
1937年神奈川県生まれ。東京大学医学部卒業。専攻は解剖学。89年『からだの見方』でサントリー学芸賞を受賞。北里大学大学院教授、東京大学名誉教授

島田雅彦[シマダマサヒコ]
1961年東京都生まれ。東京外国語大学ロシア語学科卒業。83年『優しいサヨクのための嬉遊曲』でデビュー。84年『夢遊王国のための音楽』で野間文芸新人賞、92年『彼岸先生』で泉鏡花文学賞を受賞。法政大学国際文化学部教授
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

姉勤

21
表題も含めた表紙の二人の問答集。飄々とものがたる養老孟司氏に、徐々に熱くなる島田雅彦氏の問い、反問、煩悶。 明らかな回答も、深刻な疑問もなく、培った知見をベースに仮定する。人体のこと、生物のこと、進化のこと、人間のこと。本質は機能にあるのか、作用にあるのか、形態にあるのか。閉じた世界なのか、限りなく開いているのか。読者にも口を挟ませろ、な本。2017/04/01

eipero25

6
表紙やタイトルから、猫飼いの学者トークかと思っちゃった。難しい解剖学や自然科学、哲学を養老さんが島田さんに講義しているんです。 今から40年近く前に。 それで復刻出版にあたって島田さんの言葉がそえられているのが、楽しいぐらいで、めちゃめちゃ難しかった。2021/10/30

かいら

3
やっぱり養老さんの物言いは好きなんである。2011/08/28

nizimasu

2
養老先生に作家の島田雅彦があれこれ訊く対談集。解剖や脳の話にとどまらず、文体やそれぞれの人体パーツの不思議まで興味の赴くまま話が進む。それでも何でも答えてしまうよう老先生の博識ぶりにいつもながら感嘆しながら読む。なんか楽しい読後感2013/01/06

左脳

2
養老先生の語り口が若い!斜に構えつつも挑みかかるように矢継ぎ早に問いを発する島田雅彦も可愛らしい。内容は当時の思想トレンドをだいぶ意識しながら、お互いの疑問と仮説を披露しあう感じなので、リズムに乗って読まないと疲れるし、そのころ小学生だった自分にはなかなかその興奮を共有できないのがもどかしい。だから、いま二人が話したら、どんな話をするのか聞いてみたいなあ。きっと売れますよ。どうですか?タイトルは『猫にゲンパツ・人にゲンナマ』とかどうでしょう。2011/04/26

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