出版社内容情報
「私自身が高校生の頃にこんな講義を受けていたら、きっと人生が変わっていたのではないか?」
ベストセラー『海馬』の著者が、脳のしびれるくらい美しいメカニズムを語る。
思わず引き込まれる!!!
ニューヨークの中高生8名を前に、熱く語る。
若き俊英・現役ばりばりの研究者が、
脳の「謎と魅力と潜在力」をわかりやすく説き明かす、
どこにもない独創的な講義!
あのベストセラー『海馬 − 脳は疲れない』(朝日出版社刊)の著者が、二年ぶりに放つおもしろくてちょっと恐ろしい脳の話。博士研究員としてコロンビア大学で研究中の著者が、最新脳科学と大胆な仮説を語りかける、興奮の体験全360ページ。
自由意志からアルツハイマー病の原因まで、おどろくべきトピックスの数々。
ラジコン・ネズミに自由はあるか?
<意志>が目に見える?
「悲しいから涙が出る」んじゃない?
世界は脳のなかでつくられる?
「見ること」は無意識?
神経細胞は増殖してはいけない?
脳があいまいなのには理由がある?
神経に直接効く薬?
柔軟性を生むために発達したヒトの脳を、わかりやすく大胆に語った講義。
[著者から]
「『高校生レベルの知識層に説明して伝えることができなければ、その人は科学を理解しているとは言えない』とは物理学者ファインマンの言葉です。この意味で、今回の一連の脳科学講義は私にとって試金石でした。脳科学者の端くれである私が本当に脳科学を理解しているかどうか、その判断は読者に委ねたいと思います。」
・・・「はじめに」より
「講義に参加した生徒は先着の8名のみ。私の希望で少人数制をとりました。この機会を単なる講義に終わらせたくなかったのです。学校の授業のように一方通行ではなく、むしろ人数を限ることでより親密な対話式にしたいと依頼しました。生徒側からの予想外の反応が臨場感を高め、講義の枠を越えて話題を面白くかつダイナミックすると確信していたからです。この意図は着実に本書に反映されていると思います。
講義は、池谷裕二という今後も成長を求め続ける人間による脳科学観の、現時点での足跡です。ここには現在の私の姿勢が投影されています。私自身が高校生の頃にこんな一連の講義を受けていたら、きっと人生が変わっていたのではないかと思うくらいの内容と密度だったと、自分では自負しています。」・・・「おわりに」より
内容説明
自由意志からアルツハイマー病の原因まで、おどろくべきトピックスの数々。柔軟性を生むために発達したヒトの脳を、わかりやすく大胆に語った講義。「私自身が高校生の頃にこんな講義を受けていたら、きっと人生が変わっていたのではないか?」ベストセラー『海馬』の著者が、しびれるくらい美しい脳のメカニズムを語る。
目次
第1章 人間は脳の力を使いこなせていない(講義をはじめる前に;みんなの脳に対するイメージを知りたい ほか)
第2章 人間は脳の解釈から逃れられない(「心」とはなんだろう?;意識と無意識の境目にあるのは? ほか)
第3章 人間はあいまいな記憶しかもてない(「あいまい」な記憶が役に立つ!?;なかなか覚えられない脳 ほか)
第4章 人間は進化のプロセスを進化させる(神経細胞の結びつきを決めるプログラム;ウサギのように跳ねるネズミ ほか)
著者等紹介
池谷裕二[イケガヤユウジ]
1970年生まれ。薬学博士。コロンビア大学・生物学講座・博士研究員、東京大学大学院・薬学系研究科・助手(留学中)。98年、海馬の研究により、東京大学大学院薬学系研究科で薬学博士号を取得
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