感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
セウテス
46
手塚治虫先生の代表作の一つです。外科医の主人公は、天才的な手術の腕を持ちながら、体制に組み込まれる事を否定し、金持ちなど治療費を払える者からは容赦なく取るため、ブラックジャックと呼ばれていた。にもかかわらず助かる為に敢えて彼に治療を頼む者は、世界中で絶える事はなかった。しかし、彼は貧しい者などから治療費を金以外の物でも納得する、(例えば心からのお礼の言葉やその人の出来うる、最大の行動など)金の亡者という訳ではなかった。命の大切さ、人としての本当の優しさ、生抜くという意味など、沢山の事を学べる必書でした。2014/10/13
うりぼう
6
手塚治虫の名作中の名作。今更説明もいらないと思うので、余談ですが、単行本完全未収録の封印された話。「快楽の座」は国会図書館で読めますよ。お金を払えばコピーもできます。内容は精神疾患の子供にロボトミーという脳に穴を開けて切り取るという手術の話。今ではあり得ませんが、昔はこんな恐ろしい手術があったんですね。もはやこの作品も今ではかなり認知されつつあるようです。2019/03/24
みのにゃー
5
処分前の再読。いつ読んでも名作だと思う。読む世代を選ばないと思う。「手塚作品は主人公が幸せになれない」という感想を見かけたが、ブラックジャックは幸せだと思う。ピノコの存在が大きいと思う。短編集なので、悲劇もあるし喜劇もある。患者が幸せになれる話ももちろんある。この文庫は解説者も豪華である。泣ける解説もある。この作品を読むことができて、私は幸せでした。2019/02/11
えちぜんや よーた
3
小学生のころ、ある病弱な友達の家に上がりこんでは、その友達とは遊ばずに読みふけってました。彼は、今や立派な救命医さん。狙ってたなその頃から(笑)
あんころもち
2
ブラックジャックの金の使い方がかっこよすぎた。惚れた。実に様々な人間模様が描かれていて、人生というものを考えさせられる作品でした。20年ほど前に読んだ時はそんなこと思わなかったな〜。年をとったっていうことかな。2020/06/13