感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヤギ郎
16
シリーズ第1巻。石ノ森章太郎によるSFコミック。ロボット博士によって開発された人造人間「ジロー=キカイダー」には,「良心回路」が搭載されている。「良心回路」とは,「わるい命令にはぜったいにしたがわないロボットの「心」」(p33)である。博士によって作られた他の人造人間たち(兄弟たち)は悪の側についた。ジローは自分がどういう存在なのか,人間なのか,ロボットなのか,を日々悩みながら悪と戦っていく。2020/01/23
ミヤト
11
不完全な「良心回路」により、人間らしい思考を持ってしまったロボット。ヒロインの子に自分の変身した姿を見せたくないと、非合理的な行動もとってしまうキカイダー。ロボットの葛藤がよく伝わってきました。2021/03/15
ぐうぐう
7
『ピノキオ』をモチーフとして描かれる『キカイダー』の斬新な点は、良心回路が不完全なままに完成された人造人間という設定だ。悪にも善にも成り得るキカイダーは、ゆえに体の左右がアンバランスなデザインとして、悩める存在が象徴されている。その不完全さが、ジローに人間への憧れを抱かせるのだ。生まれながらに哀しみを背負ったロボットの、これはまさしく哀しきファンタジーの物語なのだ。2009/04/12
reeree
5
[http://mediamarker.net/u/reeree/?asin=4253176119] キカイダーの名前の由来にはちょっと笑った。 1972年に週刊少年サンデーに連載されてたんですね。 少年サンデーってそんな昔からある雑誌だったのか。2013/12/19
凛
3
不完全ゆえ善悪に迷う姿がむしろ人間らしい。2012/10/18