内容説明
石ノ森章太郎という巨大なマンガ家には、他を寄せつけない突出した才能がありすぎる程にある。マンガ家の生きざまとしても誰も文句の言えない巨匠中の巨匠である…。この本はマンガ家を志す人たちの入門書でもあるが、じつは「石ノ森章太郎というマンガ家を知るための入門書」でもあると言えよう。
目次
第1部 入門編(おさらい;自己紹介(まんが家への道))
第2部 テクニック編(ギャグマンガ;ストーリーマンガ;その他のマンガ)
第3部 総集編
第4部 お答えします―マンガ家入門A~Z
1 ~ 1件/全1件
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
へくとぱすかる
36
正・続2冊を、文庫化にあたって再編集したというが、実にお得な1冊。これは石ノ森氏の自伝でもあり、マンガ家という職業に対する姿勢や思いをストレートに書いた本。安易な気持ちでマンガ家にあこがれないでほしいが、しかし本当にいいマンガ家が生まれて欲しいというメッセージが込められている。石ノ森章太郎の残した足跡の巨大さを初めて知った。2017/06/09
還暦院erk
11
衝動買い。主に移動中に読了。非常に濃密な内容。出てくる実作品例もシリアスありギャグあり「009メイキング漫画」ありで、マンガオタクだったらジャンルに関わらず一読したい基本テキストだ。解説が島本和彦さんでこれまた濃くて良い。巻末の漫画作品年代別リストにある作品数凄すぎ。2017/10/05
Eurek@
6
元祖漫画家という感じ。「今(当時)が漫画のピーク」と書かれているけど、現代の海外進出までしているマンガ産業の状況を見たら、石ノ森さんは何て言うんだろう。でも、何枚も必死に描いたり、色んなことを体験して作品に生かしたり、漫画家に必要な魂や心意気は、きっと今も昔も変わりませんよね。2019/09/20
ヘンリー
5
石森章太郎が27歳のときに書いたとは知らなかった。デビューから約10年。「龍神沼」など自身の作品をテキストに使いながら、子どもたちの質問に答える若い作家の自信と野心に、わが国のマンガの青春時代を見る思いだ。2010/03/25
hibimoriSitaro
3
再読。1998年10月初版。多くの少年少女の人生を狂わせた魔導の書(の文庫再編集版)。手塚さんの「マンガの描き方」より功罪ともに影響が大きかろう。文庫版は島本和彦先生入魂の解説がついている。2021/04/10