感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
zero1
41
何度読んでも飽きない。それは描かれたテーマが普遍的だから。「ある教師と生徒」は、今も自殺を考える生徒がいる現実。教師の行動は無茶苦茶だが人間的。「ピノコ生きてる」はBJの失態。治療には血縁者が必要だが…。「目撃者」は【二度も辛い苦しみを味わう】苦悩。「オペの順番」は、いかにもBJらしい話。「未来への贈りもの」は近未来SF。ALSはいつ治療可能になるのか?「てるてる坊主」は家族と難病を描く。📚️BJと手塚のライフワーク「火の鳥」は何周でもしたい。図書館所蔵の各巻とも傷みが激しい。除籍前に読まねば。2024/02/17
gtn
17
「ある教師と生徒」の章。教育方法は時代と共に推移する。それを誤った教師が、生徒のために命を投げ出そうとする。不器用だが、二人の繋がりは生涯切れない。2023/08/07
海恵 ふきる
14
『ピノコ生きてる』の「おまえに生きててほしかった」の言葉が切実過ぎる。これを超える愛の言葉なんてあるのかしら。「ピノコもいつかは結婚するんだ!」もせつない。相手をおもっているのは同じでも、先生のは親心で、ピノコのは恋心だ。『オペの順番』でピースサインを出しあう先生とピノコが可愛い。『未来への贈り物』は格好良過ぎる。先生はいつか昔の患者のことなんか覚えてないよって言ったけど、きちんと全員覚えているんだと思う。『てるてる坊主』はとても好きな話だ。子ども好きなんだろうな。『モルモット』の先生はちゃんと人間くさい2019/08/26
水生クレイモア
10
登録以前に読了
みや
9
ピノコの密かな望みが切ない『ピノコ生きている』、永遠の誓いを具現化した壮大なストーリー『未来への贈りもの』、ニヒルだが愛あるブラック・ジャックの面目躍如『てるてる坊主』など感動作の多い第9巻。2020/08/23