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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
不識庵
8
この作品が発表された当時の日本は、まだ多くの人が明日は今日よりも明るいと思えたことだろう。陰惨な描写を厭う読者が少なからずいたらしい。ただ露悪趣味な残酷さは微塵もない。手塚の絵から人に絶望的なものを覚えながらも、人に見切りをつけきれない、そういう手塚の人柄が偲ばれる。未来は決して明るくはないと手塚は見通していたのだろう。もとより人の世はさほどに優しくはない。それでも生きてくれという手塚の祈りが込められたまんがである。(全四巻)2019/07/02
直人
8
手塚先生の『どろろ』を,このサイズ,この装丁で読めるだなんて!──と思わず書店で購入。 もう何度読んだか判らないほど繰り返し読んだ作品。 後づけは平成29年で58版。 アニメ化に向けての店頭再販売と思われる。2018/11/16
miicha
7
アニメ化の恩恵を受けオリジナル版を手にできて嬉しいです。兄の蔵書を借りて読んだときは確か全集版でした。原作の百鬼丸もとても魅力的だけど今回のアニメ版のキャラ造形もとてもとても素晴らしいです。それぞれ別物として楽しんでいきたいです。素晴らしい原作を本当にありがとうございます手塚先生!2019/02/14
頑固おやじ
5
Language was a little difficult. Story was great. A lot more brutal than you would think from the art style. Osamu Tezuka deserves his reputation. 2023/10/25
ton
3
『ヤングブラックジャック』というアニメの百鬼先生の元ネタである百鬼丸に興味を持ち手に取った。実父の野望の為に身体の48箇所を奪われた状態で誕生した百鬼丸。奪われた身体を取り戻す為、ひとり放浪する事に。という凄まじい設定。どろろ登場。作品名から察するに、ダブル主役か?「万代妖怪退治」では、人間世界の残酷な現実がしっかり描かれており、そこにこれから先、彼の旅路に待ち構えるであろう苦難を思わせる。果たして人間の本質は善か悪か。色々気付かせ、考えさせられる。巻末収録の「げてもん」侮るなかれ。オチに参りました!2016/01/20