出版社内容情報
飼い犬の死をきっかけに、周囲の世界とのかかわりに揺れながら自分自身をみつめはじめる少女を描く。
小学校高学年以上向き
★第12回赤い鳥さし絵賞
内容説明
ねぇ、いつか、なにかみつかるのかなぁ。ひらかれた世界にむかって自分の輪郭を手探りでさがす子どもたちを描くリアルな少女小説。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
糸車
24
3月の子どもの本の読書会課題本。実は再読。あれ、確か読んだよねと話し合ってでもまあうっすらとしか覚えていないんだからいいかと課題本に。読みながらやっぱり好きな話じゃなかったと感じる。主人公のせいじゃなく、彼女の母と父方の祖母がしっくりいかないせいだけど。合わない、というただそれだけ。お互い気を使い合っていても駄目なんだろうなあ。いや息子とも合わないみたいだし。子どもたちは成長していき、これからもいろんな経験をしていくんだろうと思えるのはよかった。2018/03/13
糸車
18
一月の子どもの本の読書会課題本。メンバーさんが「どうしても主人公よりおばあちゃんとお嫁さんの関わり方のほうに目がいってしまった」「勉強を頑張るほどに自信がついて明るくなっていく友人に好感を持った」と言っていた。淡々としているので読み手によって違う部分に注目するのかもしれない。退屈な訳ではないけれど、わたしにとって好みなお話ではなくて・・・、やはりおばあちゃんと父、おばあちゃんと母の気持ちの通じない部分がもやもやするせいか。リアルなのかもしれないけれど。実際子どもが読むとどう感じるのか聞いてみたくなった。2016/01/15
なななろ
3
『そして、カエルはとぶ!』と同じ方が描いた挿し絵だった。2017/03/26
KUAD
1
何気なく淡々と進む物事、ストーリー展開と文体。けど、上手い。誰にでも書けそうなほど自然体って、誰にも書けるものじゃない。しかも、それぞれの副主人公の書き分けも個性的で上手い。接続詞や指示語を入れつつ、自然なプロット。勉強になりました。2011/09/27
チルチルみちる
0
「一心不乱に勉強する」 イッシンフランに何かをした事があったかな…2014/09/19