現代社会学大系 〈10〉 精神・自我・社会 ジョージ・ハーバート・ミード

現代社会学大系 〈10〉 精神・自我・社会 ジョージ・ハーバート・ミード

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  • サイズ B6判/ページ数 388,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784250730399
  • NDC分類 361.08
  • Cコード C3336

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

fumio_saurus

1
「知能」を感覚器官による環境の選択と捉え、「思考」をその選択の精緻化と捉え、意識や精神といった所謂「心的」な存在を行動の一部として説明します。さらに人間に特有の行動の複雑性(自我や意味etc)を、他者とのコミュニケーションを通して育つ「反省的意識」に求めます。冒頭で行動主義についての概説があるのが疑問でしたが、読み終えると一貫してタイトルの「精神/自我/社会」が全て行動主義的かつ客観的に解説されていることが理解できます。2段構成の400ページな上、内容も難解で読みごたえはありますが面白いです。2023/02/19

ぷほは

1
ヨーロッパの言説史を踏まえておくと、その離接において非常に興味深い論点が提起されており、古典を読む豊かさを教えてくれる。①生理学や進化論、行動心理学の学説の批判的検討によって得られた論点の異形性。「統覚」や「格率」といった観念論的語彙ではなく、「態度」や「身振り」といった用語系が頻出するが、それは②ジェイムスやパースなどのプラグマティズムの隆盛の中で彫琢された。ただしそこには③ワーズワースの自然詩や、「話想宇宙 universe of discours」や民主主義への拘りという、米国の反知性主義が臭う。2016/03/10

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