出版社内容情報
出土遺物を瞬時に識別し、記憶に焼き付ける考古学者の鑑識眼。謎に包まれたその技のメカニズムに認知心理学の理論・方法で迫る。
内容説明
出土遺物を瞬時に識別し、記憶に焼き付ける考古学者の鑑識眼。謎に包まれた熟練の技のメカニズムに、認知心理学の理論・方法で迫る。
目次
第1章 今なぜ鑑識眼にメスを入れるのか―問題と背景(“鑑識眼”とは何か;鑑識眼研究の目的と意義;研究の方法論)
第2章 鑑識を支える知の性質(カテゴリー化(分類)研究のこれまで
典型例の描画実験(実験1)
典型性の評定(実験2)
考古学的カテゴリーの特性)
第3章 観察方略と記憶(考古学者の視線―遺物観察時の眼球運動(実験3)
描画法を用いた記憶テスト(実験4)
考古学的に「見る」とは?)
第4章 “現場”のなかの鑑識眼(発掘調査活動時の視線・判断・記憶(実験5))
第5章 考古学者の鑑識眼を科学する(考古学的鑑識眼を形づくるもの;鑑識眼研究の今後)
著者等紹介
時津裕子[トキツユウコ]
日本学術振興会特別研究員(PD)、博士(人間環境学)。1973年福岡県生まれ。九州大学大学院人間環境学府(行動システム専攻)博士後期課程を修了。九州大学ベンチャー・ビジネス・ラボラトリー講師を経て、2005年度より現職。専門は認知心理学。現在の主な関心は、鑑識技能の領域間比較および効果的トレーニング法の開発。日本認知心理学会第1回大会優秀発表賞(新規性評価部門)受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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