内容説明
新しい時代を切り開く政治的構想力。国家論・市民社会論の中心的理論家として知られるオッフェ―その多様な学問的営みを、国家―社会関係を基軸に跡づけ、「ポスト福祉国家」時代の国家と市民社会を展望する。
目次
第１章 予備的考察―オッフェ政治理論の統一的解釈のために
第２章 後期資本主義論の問題設定
第３章 初期オッフェの国家理論
第４章 社会における「作為」の契機の再活性化
第５章 中期オッフェにおける国家―社会関係の変容
第６章 後期オッフェにおける制度の概念
第７章 福祉国家の衰退と理論的特徴―「脱組織化」と「解釈の政治」
第８章 国家による「制御」の限界再考―システム理論的国家理論との異同
第９章 新たな制御構想に向かって
結章 「制御の不可能性」から「制御の可能性」へ
著者等紹介
田村哲樹［タムラテツキ］
１９７０年高知県生まれ。１９９４年名古屋大学法学部政治学科卒業。１９９９年名古屋大学大学院法学研究科博士後期課程修了博士（法学）学位取得。１９９９年名古屋大学大学院法学研究科講師。２００１年名古屋大学大学院法学研究科助教授。現、名古屋大学大学院法学研究科助教授、博士（法学）。専攻は政治学
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