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内容説明
「わくわく子育て大作戦」。それが新しい授業なの!?ロボットとの戦争で、いまや絶滅危惧種となった人類兵士の僕は、潜入した敵地―“学園”で、ふたりの少女とともに謎の授業を受けている。ひとりは“学園”最大の処刑人ことギロチンマシン中村奈々子。もうひとりは反“学園”闘争の英雄・赤ずきん。ロボットの親玉“チェシャ・キャット”の命によるトンデモ授業は僕らの心を徐々に狂わせていく。恋を告白して消えた奈々子。動揺する赤ずきん。僕たち三人の明日はどっちだ?大好評シリーズ、第2弾。
著者等紹介
日日日[アキラ]
1986年奈良県出身。高校在学中に、第1回恋愛小説コンテストラブストーリー大賞、第4回新風舎文庫大賞、第6回エンターブレインえんため大賞佳作、第8回角川学園小説大賞優秀賞、第1回MF文庫Jライトノベル新人賞編集長特別賞と、5賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
半熟タマゴ
7
病気になったロボットだと判断され隔離された山田達を待ち受けるのは……。赤ずきんの妊娠騒動、奈々子の告白、小さくなった番傘くんを子育てとドタバタしてましたね。全ての元凶(?)である科学者の奈々子のことは少しずつわかってきたけれど、山田と奈々子と赤ずきんとの繋がりは謎のまま。あの赤ちゃんは3人のうちの誰かなのかな。2021/10/25
ふじさん
4
中村奈々子=人間VSチェシャ・キャット=ロボットという対立の構造が明確だった一巻に対して、新たに体の半分が機械化された科学者中村奈々子・元は人間のロリエという、人間とロボットの中間に立つ勢力が登場してテーマ性のようなものがより見やすくなったように感じた。そのような意図を作者が自覚的に持って書いているかはわからないが、物語の複雑化によるテーマ性の単純化という図式は興味深い。他方、ストーリーに関しては良くも悪くもいつもの日日日。中途半端感が否めないのは先行作品に対する敬意が足りないからか。2010/02/16
星野流人
3
人間病、妊娠、子育て、学級崩壊と……やたら騒がしい1冊だったなあ。人間とロボットの間で揺れる自らのアイデンティティー……という一見我々には理解しにくいようなものの悩みであってもしっかりと読者に伝えてくれるのは見事。ストーリー展開的にはワクワクしたし、いい感じで伏線張りつつな「次に続く」だったんだけど……これ、次巻どうなるんだろうかね? ベストイラストは、77頁の赤ずきん、ロリエ、山田。 7/10点2012/05/19
ななみん
3
あかずきんかわいいよ!! まさかのプチでの復活も最高でした。 プロローグからはじまりunfairで少しずつ小出しにされる過去の語り手は驚きと納得の両方が入り交じった感じ。 登場人物すくないからま、予測はできたんだろうねー(俺は無理だったけど)。 とりあえず義務教育~学級崩壊は終了。 この後どう物語がすすんでいくのか。 また狂乱みたく救いようのない悲しい話にならないことを祈りつつ・・・次巻へっ!!2010/07/20
真林
1
学級崩壊すなわちロボットの学園からの脱出。舞台が二巻にして早々に移り変わるとは思っていなかったので驚きました。しかしロリエの正体や科学者の中村奈々子の行方などが明らかになり、またそれはそれで謎が増えました。広がっていく世界観がどこに着地するのかに期待ですね。2014/11/15