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内容説明
宇宙暦796年、若くして「国家的英雄」となったヤン・ウェンリーは、司令官としてイゼルローン要塞へ赴任することになった。最前線でありながら、軍人たちとその家族の居住地でもある巨大な人工惑星イゼルローン要塞。そしてそこは、ヤンの被保護者であり、自らも軍人をめざす少年ユリアン・ミンツにとって新しい生活の場所でもあった。14歳のユリアンの日記につづられた、陽気で不敵な男たちのプライベート・ストーリー。
著者等紹介
田中芳樹[タナカヨシキ]
1952年10月22日、熊本県生まれ。学習院大学大学院修了。1978年在学中に「緑の草原に…」で、幻影城新人賞受賞。1988年「銀河英雄伝説」にて第19回星雲賞受賞
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
はるき
29
外伝の中では一番これが好き。 ユリアンが兎に角ヤン大好きで萌える(笑)2017/12/22
みや
24
14歳のユリアンが日記に綴るイゼルローン要塞での日常物語。帝国側が好きなので読む前の期待値は若干低めだったが、帝国とか同盟とか関係ない。銀英伝が好きだ!と改めて感じた。ほのぼの銀英伝も良い。一人称視点だと自分も同盟軍の一員として彼らのすぐ傍にいる感覚になれる。こんな環境で少年時代を過ごせるユリアンが本当に羨ましい。ポプランとホーネフのコンビが凄く好き。明るい日常の合間に、政治や戦争などに対して素直に真正面から考えるユリアンや周囲にいる歴戦の変人達の言葉に刺激され、彼と共に悩んだのも一人称ならではだと思う。2019/03/14
作楽
12
再読。しあわせです。2016/02/26
Tetchy
10
正直な話、SFでこれをやるかという驚嘆がまず最初だった。よくもまあ、これほど多種多様な内容を描いた物だと感心する。しかも所謂我々が住む日常的空間を想定した小説ならば作家という職業上、4ヶ月分の日記を考えるのはつまり自分の日常生活と照らし合わせて使えるものをピックアップしていけばよいのだが、これをSFでやるとなると世界観が作者の頭で描いた仮想空間であるため、迂闊な事を書いてしまうと矛盾や決してありえない事が生じ、収拾つかなくなると思われる。しかし、そこを危なげなく処理している辺り、見事としか云いようがない。2009/06/24
ヤギ郎
6
中古で購入。書店で発売されている創元社SF文庫版ではなく、あえて徳間デュアル文庫版を購入。詳しい感想はシリーズ5巻(下)に記載。2017/01/13