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内容説明
宇宙暦795年、銀河帝国軍と自由惑星同盟軍は不毛な戦いを続けていた。弱冠19歳にして帝国軍中将となったラインハルトは、着実に武勲を重ね昇進してゆく。一方、宮廷内では皇帝の寵愛をうける姉アンネローゼが陰謀に巻き込まれようとしていた。姉を守り、秘めた野望を実現するため新たな味方を探すラインハルトとキルヒアイス。そんな二人のもとに、ある嵐の夜、金銀妖瞳の青年士官ロイエンタールが面会を求めて訪れるが―。
著者等紹介
田中芳樹[タナカヨシキ]
1952年10月22日、熊本県生まれ。学習院大学大学院修了。1978年在学中に「緑の草原に…」で、幻影城新人賞受賞。1988年「銀河英雄伝説」にて第19回星雲賞受賞
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
みや
31
周囲からの敵意と嘲笑に耐えるラインハルトがミッターマイヤーとロイエンタールに出会う、本編直前の物語。この出会いが描かれるのを切に願っていた!四人のかっこよさと若さと可愛さとユーモアセンスと色気と強さと美しさと、その他諸々とにかく大量の魅力が私に襲い掛かってくる。まだ力を得ていない不遇の環境にいるからこそ、今にも爆発しそうな英気と鋭気が輝いていた。比喩表現のあまりの多さに食傷気味になるものの、独創的なワードチョイスと文章の中に自然と混ざり込むリズム感が心地良くて、今は声に出して読みたくなるほどに好き。2019/03/12
浮草
6
ミッターマイヤーとロイエンタールが麾下に加わる経緯がわかったが、その後ラインハルトもロイエンタールも力をつけたことが距離感をうみ、その距離の間に有象無象がはいりこんで造反にいたったってことでしょうか。2022/03/09
まるてぃん
5
著者独特の捻りのある表現がスパイスとなって効いている。皮肉と辛辣を混ぜ合わせた中にユーモアのエッセンスが加えられ、思わず笑ってしまいそうになる表現がいくつも散りばめられていた。お気に入りは「突然変異的に善良な人物」。物語は、双璧登場のくだりから俄然おもしろくなった。小気味よい展開もさることながら、ミッターマイヤーの勇姿にテンションが上がる。先に銃口の照準を合わせておきながら、相手が発砲した後でトリガーを引く場面などは鳥肌もの。権力者との丁々発止のやり取りといい、彼の気質が如実に表れているエピソードだった。2012/02/07
邪光鹿
2
後の"双璧"がラインハルトの下に参じた。黄金の獅子、飛翔の刻。2012/01/26
croquette
2
ミューゼル大将が、後日羽翼となるべき男達と出会っていく、本編に織り交ぜられているエピソード。2010/09/30