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内容説明
亡命していた門閥貴族派の残党が、帝都オーディンに舞い戻ってきている―ラインハルトの元にもたらされたその報告の裏には、「黒狐」とも呼ばれるフェザーン自治領主ルビンスキーのある策謀が隠されていた。フェザーンと手を組むことに同意したラインハルトは、潜入した貴族たちによる、幼帝の誘拐と同盟領への亡命を黙視。一方の同盟最高評議会は、これになんら疑問を抱かず、政治的なプロパガンダとして利用することに終始する。そして、ラインハルトによる苛烈な宣戦布告が自由惑星同盟にとどいた…。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
いいちゃん
13
再読。ラインハルトの思うがまま物事が進んでいく。陰謀も見破って気持ち良いぐらい賢い。ヤンが権力を忌避するから後手後手に回ってるのがもどかしい。2016/08/27
浮草
8
国家がいつまでも存続すると思うな、という言葉は東西冷戦の終結やソ連解体などを見てなるほどと思う。ユリアンの独り立ち、フェザーンの陰謀とどう絡むか。2022/02/06
黒崎ディートリッヒ
5
亡命していた門閥貴族たちが帝都に戻ってきた、という報告を受けたラインハルトだが彼はこれを黙認。同盟の最高議会はこれを政治的プロパガンダとして利用しようとする中、銀河帝国と自由惑星同盟の直接対決が迫っていた。 スペースオペラSF。ラインハルトは冷酷な青年指揮官ながら、一方で姉想いなんだ。と読んでいて相変わらず思わされた。彼が周りに敵を作りまくるほど残酷になれるのも、すべては不幸な境遇にある姉のためなんだろうな、と感じました。 フェザーン自治領の動きも何だか気になります。彼らこそ真の黒幕に思えます。2014/12/10
london3
5
ついに幼帝が・・・でもやっぱりフェザーンのこれは戦略ミスだよね。2010/12/31
鮭
4
本格化する策謀。同盟側が絵に描いたように無能過ぎてちょっとやりすぎでないかと思ったり。2016/11/28
