- ホーム
- > 和書
- > 文庫
- > ティーンズ・ファンタジー
- > 徳間デュアル文庫
内容説明
皇帝の崩御を契機として、帝国領内では貴族たちの権力争いが激しさを増していた。おのれの野心を明らかにしたブラウンシュヴァイク公にとって、ラインハルトはなによりもの憎悪の対象であった。しかし、同盟の動きをクーデター計画で巧みに抑えこんだラインハルトには、妄執に駆られた貴族連合軍などは烏合の衆でしかなかった。ところが、皮肉なことにその勝利こそが、幼いころより同じ道を歩んできた旧友キルヒアイスとの仲に、ちいさな、しかしはっきりとした亀裂を入れはじめたのだった…。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
羊山羊
17
著者さん、ひどいぜ…。野望篇上巻で生まれたかすかな不穏をとっかかりに、人間ドラマの大どんでんが巻き起こる。銀英伝、現役で追いかけてなくてよかった。キフォイザー会戦のリッテンハイム候の同士討ちを切欠に全てが陰惨に狂い始めてゆく。ヤンの天才的発想によるアルテミスの首飾りの破壊作戦と自暴自棄になったグリーンヒルらの反乱軍の行く末と、そして表紙がまぶしい。人間関係はどうたてなおっていくのか、楽しみ。2021/11/28
いいちゃん
12
再読。あー、そうだったー!彼の死はこんなに早く訪れるのだった(;д;)2016/08/20
黒崎ディートリッヒ
10
皇帝の崩御により、貴族たちの権力争いに激しさが増す帝国内。ラインハルトにとって、そんな貴族たちなど敵ではなかったが、彼らの存在がラインハルトの親友、キルヒアイスとの友情に亀裂を生じさせることとなる。 スペースオペラSF。下巻はラインハルト視点メインで物語が進んでいるような感じだった。完璧超人だったラインハルトも、今回ある大切なものを失ってしまうのですね。結局はラインハルトも周囲の勝手な都合に振り回されていただけだったような、そんな感じがしました。彼とキルヒアイスは、本物の兄弟に似た雰囲気だった。2014/10/29
浮草
8
あ〜キルヒアイス。2022/01/29
k16
8
20120309読了。 キルヒアイスとの亀裂が今後の展開の伏線なのかと思いきや、意外だった。2012/03/09