出版社内容情報
銃撃戦のなか、手渡されたビデオテープ。すべてはそこからはじまった――。元スペツナズの殺し屋が空手家・仙堂辰雄を狙う…!
内容説明
ロシアのテレビ局が襲撃された。偶然居合わせた空手家の仙堂辰雄は、テレビ局の記者から頼み事をされる。これを日本で放映してほしい―渡されたのはビデオテープだった。激しい銃撃戦から脱出した仙堂は、記者が殺されたことを知る。襲撃にはマフィアも絡んでいた。奴らの狙いは一体…。帰国した仙堂の周辺に暴力の匂いがたちこめる。緊迫する日ロ情勢を舞台に描く、熱烈格闘小説!
著者等紹介
今野敏[コンノビン]
1955年北海道生まれ。上智大学在学中の78年「怪物が街にやってくる」で第4回問題小説新人賞を受賞。東芝EMI勤務を経て、82年に専業作家となる。2006年『隠蔽捜査』で第27回吉川英治文学新人賞受賞。08年『果断 隠蔽捜査2』で第61回日本推理作家協会賞、第21回山本周五郎賞をダブル受賞。17年「隠蔽捜査」シリーズで第2回吉川英治文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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海猫
90
タイトルが謀略ものっぽいが、中身は空手家主役の格闘アクション小説。というか、もともとのタイトルの「拳と硝煙」の方が内容に合っている。1994年の作品なので扱っている社会情勢は古いけれど、メインは空手の闘いなのであまり気にならない。主人公がロシアで受け取ったビデオテープも襲撃して奪うようなものか、ピンとこないがまあマクガフィンってことで。それよりノベルズ小説全盛期時代のアクション小説の雰囲気があって、懐かしい気がした。日本で銃を撃ちまくったりせず、格闘戦なのもリアリティーあるね。シンプルにまずまず楽しめた。2020/07/28
くろにゃんこ
39
2007年の作品の新装版でした。空手家ってヤクザよりも殺し屋よりも強いのね。植村真弓がもっと絡むのかと思ったらあっさりと終わりました(笑)約束を果たせてよかった。警察ものではない今野作品はちょっと慣れず(^^ゞ2017/11/25
FOTD
22
ロシアのテレビ局が戦闘服を来た集団に襲撃された。日本から指導に来ていた空手家が居合わせていて、巻き込まれてしまう。いったいどうなってしまうのか、という話。 楽しくあっという間に読み終えたが、格闘シーンが多くて、まるでスティーブン・セガールの映画のようだ。タイトルは「沈黙の密約」でも良いんじゃないかと思った。 著者は実際に空手をやる人のようだ。他の作品も読んでみたくなった。2023/04/23
Syo
21
うぅ、しまった。 あかん方の今野敏だった。 空手家って出てきた時に がっかり。 あ〜あ。2017/09/17
金吾
19
巻き込まれた末に暴れまくる主人公の無敵っプリを堪能するアクション小説です。自身も格闘経験がある著者の格闘シーンは迫力あるなあと感じました。2024/04/25