内容説明
僕は音楽を聴くと、その音楽の世界に意識が飛ぶ“特異体質”の持ち主。でも同級生の静原秕奈の歌声には参った。僕は完全に現実を離れ、すっかり異世界に取り込まれてしまったのだ。こんな鮮烈な体験は珍しい。現れたのは螺旋の塔。そして最上階には少女がひとり閉じ込められていた。彼女はいったい何者?個性的な登場人物たちが織りなすユーモラスで切ない、ひと夏の音楽ファンタジー。第9回トクマ・ノベルズEdge新人賞受賞作。
著者等紹介
伊藤螺子[イトウネジ]
1983年東京都生まれ。『オクターバー・ガール―螺旋の塔に導くものは』で第9回トクマ・ノベルズEdge新人賞を受賞し、作家デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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